掲載日:2021年02月11日  更新:2021年02月11日

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フィットネス関連の代表的な資格にはどのようなものがある?

フィットネスクラブやスポーツジムの現場で活かせる資格について、「スタジオレッスン関連」「トレーニング関連」に分けてそれぞれご紹介します。

フィットネスクラブのスタジオで活かせる資格

フィットネスクラブのスタジオプログラムは90年代から2000年初頭はエアロビクスやステップなどの有酸素系プログラムが主力でしたが、数回にわたるヨガブームやプレコリオプログラムの浸透、ニーズに応じた目的別の新たなプログラムが続々リリースされており、そのジャンルの種類や認定資格の種類は非常に多岐にわたっています。ここではジャンル毎に代表的な資格についてご紹介します。

有酸素系レッスンの資格

有酸素系レッスンの代表格はエアロビクス、エアロビクス指導者の代表的な資格を2つご紹介します。
日本フィットネス協会(JAFA)が認定する「エアロビクスダンスインストラクター(ADI)」資格。国内の資格では認知度が高く、専門学校などでも養成講座が行われています。
ADIの取得方法には、養成校にて養成コースを受講するか、認定テストを受験する方法の2通りがあります。
もうひとつは、AFAA(Aerobics and Fitness Association of AMERICA)認定の「プライマリーフィットネスインストラクター」資格です。世界73カ国で15万人以上が取得している世界基準の資格となっています。日本ではJWIが窓口となっています。
資格取得には2つの方法があります。1つは独学で受験するする方法、もう1つはAFAA JAPAN FITNESS ACADEMYで開催される養成コースに入校し、養成コース内で取得に挑戦する方法です。
また、上記のほかフィットネスクラブのスタジオレッスンにおける有酸素系プログラムは多岐にわたっている。エアロビクスであればステップエクササイズ、ダンスエアロ、ラテンエアロ等がそれにあたる。その他にも目的やテーマ毎のオリジナルプログラム等は各種あり、ウェーブリングなどのツールを用いたプログラムや、女性向け美ボディ獲得を目指すプログラムのモムチャンエクササイズなど。
各種レッスンはその分野をリードするトップインストラクターが養成コースを開催しコース修了証を発行したり、プログラム名を用いることを許可するライセンスを発行するなどしている。
上記はいずれも国家資格ではなく民間資格で、インストラクターとして業務を行うにあたっては必須ではないが、指導の勉強を行ってきたという証明になることから指導者としての信頼の獲得のためにライセンスの取得やコースの修了はプラスになるでしょう。

ヨガの資格

ヨガのレッスンを行うのに必須とされる公的な資格はありませんが、信頼を得るためにも代表的な資格の取得がおすすめです。ヨガのメジャーな資格はいくつかあり、世界で最も有名でスタンダードなヨガ資格である「全米ヨガアライアンス認定資格」、取得難易度が非常に高く、本格的なヨガを極めたいという人が取得する資格である「インド中央政府公認資格」「ヨガ流派ごとの認定資格」、国内には多くのヨガ団体があり、それぞれが提供しているヨガ資格「国内ヨガ団体のヨガ資格」があります。ヨガの種類も多岐にわたりますので、特定のジャンルのヨガの指導を希望する場合には、その流派の認定資格の取得がおすすめです。

ピラティスの資格

代表的な資格認定団体をいくつかご紹介します。

「Basi ピラティス」
アメリカ最大級のピラティス教育団体であり、世界30カ国で活動しています。現在、ピラティス業界の基準となる存在と言われています。ピラティスメソッドの考案者であるジョセフ、クララピラティス夫妻の考えに基づき「Flow」=「流れ」を全てのレッスンに入れているのが Basi ピラティスの特徴です。

「PHI ピラティス」
理学療法クリニックを経営しながら、カリフォルニア大学準教授を務めるルビィ氏によって考案された、正しい姿勢を手に入れることで理想的なカラダの動きにつなげる目的のエクササイズです。トップアスリートから高齢者まで、個々に合ったアレンジができるプログラムが特徴です。

「ピークピラティス」
米国フロリダ州 Mad Dogg Athletics社 のピーク・ピラティスは、アメリカの数多い団体の中でも中心的な存在で、多くの愛好者のいる流派です。ジョセフ・ピラティス氏の伝統を引き継ぎながら現代のニーズを捉え、常にアップデートされていく進歩的なプログラムにも特徴があります。日本では一般社団法人 ピラティスアライアンス会が日本で唯一のピークピラティスライセンストレーニングセンターです。インストラクター養成プログラムでは、何を教えるかだけではなく、いかに教えるかについて学びます。プロとしての成長や完全で体系的なピラティスのアプローチを深く理解することに重点をおいているので、養成コース受講者は高い指導技術のに加え、自信を身につけることができます。

「ポールスターピラティス」
1995年にPolestar Education LLC.は臨床の治療とピラティスを融合させることに関心を持つリハビリテーション分野の専門家に向けて発足し、ポールスターの教育はリハビリテーション医学をベースとしています。ポールスターピラティスの特徴は解剖学、生理学などの科学的根拠に基づき、整形外科やスポーツ医学、運動科学などの科学的研究の知見を融合しているという点。日本では、Polestar Pilates Asia Incのコースが開催されています。

「IHTA ピラティスインストラクター」IHTAのピラティスは、身体と精神の両方をコントロールしながら本来持っている自然治癒力を高めることを目的にした、西洋と東洋の両方の理念を取り入れた、ホリスティックメソッドです。

「Stott Pilates(ストット・ピラティス)」
世界No.1のピラティスブランドで、様々な分野から高い注目を集めています。マット、リフォーマー、キャデラック、チェア、バレルと、資格が各段階に分かれており、色々なプロップを使ったエクササイズが学べます。

「JAPICA 日本ピラティス指導者協会」
ジョセフ・ピラティスによって考案されたエクササイズをもとに、日本人の骨格に合わせたアプローチ法を加えたメソッドとしたものです。一人一人の身体状況や、ニーズに合ったきめ細かい対応ができるのが特徴です。

「FTP Japan」
2000年に設立され、日本各地にFTP Pilatesアカデミーを設置しています。FTPとはFit To Performの略。マットピラティスとマタニティピラティスの資格を取得できます。イギリス発祥のFTPでは、ピラティス氏の伝統を引き継ぎながら、約80年間かけて進化してきたエクササイズを学べます。

ダンスの資格

ダンスのインストラクターの資格には、一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)が認定を行っている指導士や指導員資格のほか、各ダンスのジャンルごとに団体が認定している資格があります。
エイベックス・アーティストアカデミーの「JSDA公認ダンスインストラクターコース」など、インストラクター養成に力を入れているスクールもあります。
インストラクターの養成講座を受ける最大のメリットは、インストラクターになるために資格がある方が有利というよりも、ダンサーとして練習してきたことを体系的に学べる点にあります。「ダンスが上手である」ことと、「ダンスを教えられる」ことは違います。ダンスのインストラクターを目指すには、まずはダンサーとしての経験を積むことが重要です。インストラクターの資格取得は、「教える」「伝える」ノウハウを習得するための学習手段だと捉えると良いでしょう。

プレコリオレッスンの資格

代表的なプレコリオプログラムのブランドには「レスミルズ」「ラディカルフィットネス」「MOSSA」「FITNESS SERVICES」があります。従来はフィットネスクラブの社員によるライセンス取得が大半でしたが、フリーランスのインストラクターや各ブランドの愛好者にライセンス取得コースの門戸は開かれつつあります。
プレコリオプログラムは音源とエクササイズ内容が決められており複数のインストラクターが同一内容のレッスンを展開することから、インストラクターの指導技術のレベルが露呈するプログラムとも言われています。ですので、レッスンの内容構成を行わないからと言ってプレコリオプログラム担当のインストラクターのレベルは決して劣っているというわけではなく、より指導技術の問われるプログラムを担当している「伝える技術」「コミュニケーション力」に長けたインストラクターが起用されていると言えるでしょう。

ストレッチ系の資格

主な資格認定団体(民間資格)を3つご紹介します。
「日本ストレッチング協会」4種類の資格認定を行っています。学習過程では機能解剖学・バイオメカニクス・筋生理学・スポーツ医学などの幅広い専門知識の習得を目指します。比較的短期間で取得できるため人気となっています。
「一般社団法人国際ボディメンテナンス協会(IBMA)」全3種類の資格があります。初級にあたるものは解剖学の基礎とベーシックなストレッチ種目の理解、実施法の習得を目指す、ストレッチ3級ベーシックコースです。資格取得時間は最短で15時間、費用は受講料99,000円のほか、国際ボディメンテナンス協会の会費がかかります。
「ノバストストレッチ協会」理学療法士が監修するストレッチ講座の主催団体です。傘下の教室での指導可能なトレーナー認定資格の取得と、さらなる学習の継続を目指します。コース修了後もメールマガジンやコミュニティ参加により継続的な学習が可能です。

瞑想・マインドフルネス関連の資格

マインドフルネスはビジネスマンやトップアスリートも活用していることから広く認知されており、フィットネスクラブのスタジオプログラムでも導入される事例が増えつつあるジャンルです。主な認定資格を4つご紹介します。
「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」米国ではマインドフルネスの指導者になるにあたって厳しいカリキュラムを修了する必要があり、このMBSRも、受講必須となっています。受講期間は約8週間です。日本では、マサチューセッツ大学医学部のマインドフルネスセンターから認定を受けた講座を受講することができます。MBSR 研究会や東京マインドフルネスセンターなどにおいて、MBSRの講座が定期開催されています。
「マインドフルネススペシャリスト」日本能力開発推進協会が認定している資格です。マインドフルネスの基礎知識を身につける資格で、同協会指定の認定講座を修了し、在宅で行う試験に合格することで資格取得できます。
「マインドフルネス認定講師制度」ストレスケアの研修やセミナーなどを行っている、株式会社サンカラが認定している認定講師制度です。マインドフルネスを取り入れたい企業に赴いて講座を行うなど、企業セミナーとしての活躍も目指せます。6回の講義を受講後、検定試験に合格すると認定を受けることができます。
「マインドフルネス・メディテーション」40年以上におよぶメディテーション(瞑想)指導歴を持つデイビッド・ニックターン氏が考案した、マインドフルネスプログラムです。100時間(通学、一部オンライン受講可能)の理論学習および実践学習により、マインドフルネスの基礎や応用を学習します。受講修了後に実技・筆記試験があります。

トレーニング関連の資格

近年、フィットネスクラブやスポーツジムではパーソナルトレーニングの需要が拡大し、提供サービスとしてもスタンダード化してきていることから、特にパーソナルトレーナーの方に活用いただける資格をご紹介します。

パーソナルトレーナーの資格

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