栄養士の資格(公的資格)の取り方
栄養系の公的資格には、国家資格である管理栄養士、都道府県知事の免許を受ける栄養士とがあります。
管理栄養士・栄養士
管理栄養士資格は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。病気を患っているかたや高齢で食事の摂取が困難なかた、健康なかた、ひとりひとりに合わせて専門的な知識・技術を持って栄養指導栄養管理などを行います。
栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格で、主に健康なかたを対象にして栄養指導や給食の運営を行います。
管理栄養士や栄養士になるには、高校卒業後に管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学・短期大学・専門学校の所定の専門課程を卒業することが必要となります。ですので、これから養成校に通い資格取得を目指す場合には、最低でも3~4年の期間が必要です。
栄養士の資格(民間資格)の取り方
栄養士の公的資格と比べて、民間資格の場合には勉強期間や取得にかかるコストはさまざまあるため、現在の状況に応じて目指す資格を選ぶことが可能です。
取得費用の比較
栄養士系の民間資格を取得する際にかかる費用は、講座の受講費用と試験の受験費用を合計した金額になります。資格によっては講座の受講を必須としている場合と独学でも受験可能な場合とがあるため、資格選びの際にコスト水準を重視する方は事前に比較すると良いでしょう。
民間資格で比較的コストの高めの資格は、スポーツスーパーフードマイスター資格で150,000円程度かかります。次いでアスリードフードマイスター資格は3級資格で73,700円となっていますが、2級・1級ではこれを上回る金額水準となります。スポーツフードアドバイザーは56,200円、スポーツフードスペシャリストは37,400円となっています。最もコストを抑えながら取得を目指せる資格はスポーツフードマイスター資格とアスリート栄養食インストラクター資格で、どちらも独学により受験可能で受験費用は10,000円となっています。
取得期間の比較
勉強期間については、資格によりかなりばらつきがあります。スポーツフードスペシャリスト資格は1か月程度、アスリート栄養食インストラクター資格とスポーツフードマイスター資格が6か月程度、スポーツフードアドバイザー資格は3か月程度、アスリートフードマイスター資格は3級の場合6時間の講座受講、管理栄養士や栄養士は養成校の通学を含め3~4年以上、管理栄養士の資格保有者がチャレンジできるスポーツ栄養士では260時間の講習や実習が資格取得要件となっています。
まとめ
栄養士系の資格は、勉強期間や取得のために必要となるコストはさまざまですので、例えばまずは取得しやすい資格にチャレンジし、学びを更に深めたい場合により高水準の資格取得を目指す、と段階を追いながら取り組む方法もおすすめです。