掲載日:2021年02月11日  更新:2021年02月11日

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フィットネスを仕事の種類、働きかた(雇用形態)などについて

フィットネスクラブやスポーツジム、公共施設等で人々の健康をささえるフィットネスの仕事。仕事の種類や働き方などは多岐に渡ります。職種、雇用形態の切り口から、フィットネスの仕事をご紹介します。

フィットネスの仕事の種類にはどんなものがある

フィットネス関連の仕事には、運動やエクササイズの指導を行う仕事、その現場を保守したりマネジメントする仕事、アスリートも支えるケア系の職種が主になります。

インストラクター

フィットネスクラブやスポーツジム等で運動指導にあたる職種がインストラクターです。(ジムでのマシン説明を「ジムインストラクター」と呼ぶ現場もありますが、ここでは「ジムトレーナー」とし後述します。)
インストラクターは主にスタジオ等でのグループエクササイズの指導を行います。ジャンルは多岐にわたり、エアロビクスやステップ、格闘技系エクササイズ等の有酸素系クラスが90年代は主流でしたが、2000年代に入ってからはヨガブームもあり、ヨガ・ピラティスなどのリラクセーションやコンディショニングを主とするクラスも近年は人気となっています。また、プレコリオプログラム(音源とレッスン内容が定められているクラス)も有酸素・筋コン・トランポリン等コンテンツは多種多様となっており、レスミルズのようにブランドの確立されている質の高いレッスンはファンも多くなっています。その他、フラダンスやストリートダンス等の各種ダンスのクラス、太極拳、など、スタジオのインストラクターの指導内容は時代のニーズに応じて多種多様となっています。
コストマネジメントの観点から、プレコリオプログラムを導入し社員やアルバイトスタッフがインストラクターを兼任しその指導にあたる場合も多いですが、フリーランスのインストラクターのほうが一般的に指導技術が高いと見ているクラブも多く、お客様のニーズを勘案しながら顧客満足度がより大きくなるようフリーランスのインストラクー起用に積極的なクラブも多くあります。

ジムトレーナー

フィットネスクラブ等のトレーニングスペースで、マシンの操作方法を伝えたりトレーニングへの取り組みに関するアドバイスをするのがジムトレーナーの仕事です。(ジムインストラクターと呼ぶ場合もあります)新規入会者の方に対しては、トレーニングの経験が無い方の場合にはトレーニングマシンのセッティング方法や動作のコツ、その種目から得られる効果の説明をします。また、ベンチプレスやスクワット等フリーウェイト種目の補助を行うこともあります。(ジムによってはトレーナーが補助を行わないと定めている場合もあります)ジムトレーナーがパーソナルトレーナーと大きく異なるのは、特定のお客様とのコミュニケーションの比重が大きくならないように、ジム全体を見渡しながら来館者全員が快適に運動できるよう、フェアに接することが求められます。また、付随業務として、鏡を拭いたり床を綺麗に保ったりする館内の清掃も含まれます。

パーソナルトレーナー

予約された決まった時間枠の中で、専属してクライアントのトレーニングをサポートする職種になります。ジムトレーナーの指導は個別の指導料がお客様にはかからないのに対し、パーソナルトレーニングの場合には有償のサービスとなっています。トレーニング初心者の方でしっかり教わりたい方や、限られた時間の中でのトレーニングで効率的に効果を得たい方がパーソナルトレーニングを利用します。フィットネスクラブ等の社員スタッフがパーソナルトレーニングを行う場合と、フリーランスや業務委託のパーソナルトレーナーが指導を行う場合とがあります。フリーランスの場合、自身のジムがある場合を除いて活動するジム・クラブに対して一定の費用を支払う契約のもと活動をすることがほとんどです。実際にお客様が支払った指導料のうちの一定割合、もしくは月額・年額等での支払いのケースがあります。顧客と一緒にジムに行き、施設との契約なしにパーソナルトレーニングをその場で行うことはルール違反になります。

施設スタッフ・マネージャー

フィットネスクラブ・ジムの設備管理やサービス管理など施設運営に関わる業務です。入退館のフロント業務、クラブ内ショップの販売関連業務、施設の保守や清掃の業務、マシンのメンテナンス、スタジオレッスンの管理、など業務内容は多岐に渡ります。総合型フィットネスクラブの社員もしくはアルバイトスタッフが分担して業務にあたります。スタッフのシフト管理などはリーダーや支配人等がマネジメントを行います。社員スタッフがインストラクターやジムトレーナーと施設運営を両方行っているケースが一般的です。

フィットネスの仕事の雇用形態は?

フィットネスの現場での雇用形態は、正社員・アルバイト・業務委託と大きく3つに分けられます。

正社員

総合型フィットネスクラブの場合、正社員として勤務する際の業務領域は多岐にわたり、大きく分けてジム・プール・スタジオの3領域を担当することが多いようです。業務内容も運動の指導だけでなく、施設のメンテナンスや清掃、入退会等の顧客対応および事務処理、と様々です。パラレルタスクに対応できる柔軟性を持ち、顧客のQOLに向上に資するサービスを提供していきたいという熱意のある方がフィットネスクラブの正社員には向いていると言えるでしょう。正社員として一定期間勤務した後に、パーソナルトレーナーやインストラクターとして独立する方も多くいらっしゃいます。

アルバイト

上記正社員と一緒に現場での顧客対応や施設管理を行うのがアルバイトスタッフです。学生で従事するケースも多く見受けられます。ジムインストラクター業務や清掃業務だけでなく、本人の適性や希望があればプレコリオプログラムのスタジオレッスンなどを担当しているケースも多くあります。学生アルバイトの場合、大学卒業後に即戦力としてフィットネスクラブに就職する方も少なくありません。

フリーランス・業務委託

スタジオレッスンのインストラクターや、一部のパーソナルトレーナーの方はフリーランスとして活動しています。
インストラクターの場合、指導ジャンルのニーズやキャリア、指導スキル、クラブの水準によって1レッスンあたりの単価は大きく異なります。3,000~8,000円程度と大きく開きがあります。指導歴の浅い方が新規に契約を結ぶ場合は3,000円前後のフィーでのスタートとなるケースが大半で、レッスンの品質や集客状況などにより年に1~2回程度条件の見直しが行われ、業績の良いインストラクターは数百円~1000円程度ベースアップする場合もあります。クラブによってフィーの水準も異なるため、水準の低いクラブではインストラクターの定着率が高くないという課題があります。契約時のフィーの決定は話し合いに寄って行われる相対取引となり、他クラブとの契約条件や本人の希望等も勘案して決定されるため、契約毎に水準は異なりますが、知名度の高く集客力のあるインストラクターの場合には高水準となります。フリーランスの場合、社会保険等は自己で加入することとなりますが、フルタイムでの仕事に就いた場合と比較して時間単価が高く、自由な時間を多く確保できることが魅力と言えます。
フリーランスのパーソナルトレーナーの場合、レッスン単価は自ら決定し、クライアントから頂く指導料からクラブに支払う施設利用料を差し引いた分が収入となります。1時間当たりの指導料の設定は4,000~8,000円程度としているケースが多く、都心の人気トレーナーは高額で、地方の場合は都心部よりも少し安い傾向があるようです。指導技術の高くクライアントからのニーズも多いパーソナルトレーナーの場合、都心で活動している方で1時間あたり1万円以上の指導料を設定している人も多く、クライアントが多く定着率も高いパーソナルトレーナーの場合で年収が4桁となるケースも中にはあります。しかし、それはごく一部の限られたトップトレーナーのケースです。クライアント数が多数でないパーソナルトレーナーの場合、他の仕事と兼業する二足の草鞋でのトレーナー活動を行っている方も多いようです。

  

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