掲載日:2021年02月15日  更新:2022年03月27日

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栄養士の資格を取得するには

現在、生活習慣病やダイエットなどで食への意識が高まっています。
そんな中、活躍するのがプロの栄養士。今回はそんな栄養士になるための資格を取得する方法をお伝えします。
栄養士は専門的な知識はもちろん調理や献立作成まで幅広く活躍します。自分の作った献立やアドバイスで、人が健康になるなんて素敵な仕事ですよね。それではみていきましょう!

栄養士の資格取得は簡単?

栄養士になるためには資格の勉強が必要ですが、そもそも栄養士とはどういった人のことを指し、どんな仕事をするのでしょうか?
よく聞く管理栄養士とはどのように違うのか、色々と知った上で栄養士を目指しましょう。

そもそも栄養士とは?

栄養士の資格を取得するにあたって、まず栄養士とは何かを知っておきましょう。
栄養士は個人または集団に対して栄養面から食事の指導をしたり、栄養素の計算、栄養バランスの取れた献立作成などをします。
基本的には健康な人に対して給食の運営や食生活のアドバイスなどをすることが多いです。
この栄養士の資格は養成施設を卒業して免許を受けることで取得することができます。

栄養士の仕事は何をするの?

就職先によって、内容は様々ですが、「栄養面からの指導」「食事の管理」という部分においては、基本的には変わりません。
健康な人を基本的には対象にすると前述しましたが、健康でも妊婦さんなどは必要となる栄養素やエネルギーは変わってきます。

このように、子供や年配の方と対象が変わるだけでも大きく指導内容は異なるので、栄養士はきちんと見極めてアドバイスをする必要があります。
現在は生活習慣病や食物アレルギーなど増加しており、一歩間違えれば命の危険になります。
栄養士はこういった場合の食事指導、アレルギーのある人には代替食をアドバイスしたりと幅広く対応しなければなりません。

実際、調理をする上で献立の作成だけに留まらず、栄養士自ら現場で調理につくことも多いです。
食材の発注や衛生管理や後片付けまでとても作業は多く、給食調理ですと大量調理をするために短い時間で全て仕上げるといった作業も出てくるので時間との戦いになるでしょう。

その上で、予算内で見た目の美しさや栄養バランスをしっかり整えて献立作成をしていきます。
ですので、栄養士は幅広い知識と実践力を必要とされるお仕事です。

<h3>栄養士と管理栄養士は同じもの?<h3>
大きく違う点としては、管理栄養士は国家資格です。
管理栄養士養成施設で学び、厚生労働大臣の免許を受け無事合格することで管理栄養士になれます。
管理栄養士は病院や福祉施設での仕事が多いです。
高度な専門知識をもって、病院や食品開発やスポーツの現場など幅広く活躍することができます。

一方、栄養士は都道府県知事の免許で養成施設を卒業後に免許を受け資格を取得することができます。
給食の現場で働くことが多い栄養士は、現場の調理師さんと協力しながら、栄養面、衛生面など幅広い知識を必要とされ、総合的な管理能力が問われます。
食べる喜びを感じてもらいながら、おいしく楽しめる献立作成をしていきます。

さらに栄養士の資格を持っていれば(修業年数により異なります)栄養士として働いたあと、管理栄養士国家試験に合格することで管理栄養士の資格を取得することができます。

栄養士の資格を取得しよう

栄養士の資格を取得するために勉強は必須ですが、独学でも資格は取れるのか気になりますよね。
どのような学校があるのかなど資格取得のために必要なことをみていきましょう。

厚生労働省の指定する栄養士養成施設で学ぶ

栄養士になるためには厚生労働大臣から指定認可された栄養士養成施設で学ぶ必要があります。
栄養士学校とも呼ばれており、4年制の大学もありますが、専門学校や短期大学で学ぶことが大半です。

栄養士養成施設は昼間で通信や夜間の場合は認可されていません。
全国にある養成施設では、学校によって様々なカリキュラムがあり、ご自身とあった学校選びをすることが大切です。
実践に近い形で勉強ができる施設もあれば、学問に特化して他の資格も取得できてしまう施設などもあるので自分のやりたいことに近い学校をよく探してみましょう。

こちらは修業年限に関わらず、どの学校で学んだとしても栄養士の資格の取得は同じものになります。

栄養士養成施設で学べること

栄養施設で学ぶ基本的なことは以下となります。

【栄養】栄養学・食生活論・臨床栄養学・公衆栄養学・栄養指導論
【食品衛生】食品学・食品加工学・食品衛生学・食品経済学・公衆衛生学
【給食運営】調理学・給食管理・
【人体】解剖生理学・生化学・運動生理学

ただ学校によってはより専門的な知識を深めるために、スポーツに関する専門知識なども学べたり、給食調理の現場に近い実践に力を入れている学校もあるので、自分に合わせた学校選びをしていくことでたのしく進めていくことができるでしょう。
在学中はとても忙しい毎日になるので、しっかりと勉強時間を確保して生活していきましょう。

認可指定の学校が必須ですが、現在は通信過程を設けている学校もあるので要チェック。
栄養士になるには今はハードルが高いというかたも、今は「食生活アドバイザー」などのオンラインや通信で取れる資格もあるのでそこから始めてみるのもおすすめです。

<h3>栄養士免許を申請する<h3>
各種都道府県により申請方法は異なりますが、基本的には卒業証明書や住民票の写しなどを添付して手数料を支払い、申請します。
東京の場合ですと、免許の交付には10日前後かかるようです。

もし数年間申請しておらず、栄養士の資格取得をすっかり忘れてしまっていた場合でも問題ありません。
栄養士として働いたことがなくても免許を申請することができます。栄養士の免許は更新は必要ありませんが結婚などで氏名が変わったり住民票の変更があった場合は30日以内に申請しましょう。

栄養士の資格取得後の就職先

栄養士になってからはさまざまな仕事があります。
社員食堂や学生食堂で勤務したり、飲食店や食品メーカーでの仕事もあります。
たくさんの仕事がある中で、多くの人が栄養士として就職する主な就職先を3つご紹介します。

給食施設での仕事

栄養士になって多く就職されるのが給食施設です。
主に、小中学校や幼稚園などで献立作成や調理を担当します。
栄養士として食事指導を行うこともあるでしょう。
食物アレルギーや衛生面に細心の注意をしながら美味しい給食を作ります。

トップアスリートやスポーツに関わる仕事

最近ではジムに通う人も増加しており、フィットネスクラブやスポーツジムの需要も増えています。
栄養士は、ダイエットを目的に通われる方の食事指導や、健康的な体を作るためのアドバイスを行います。
運動と食事はセットなので求められる内容も多いでしょう。

また、プロのスポーツ現場で活躍する栄養士も少なくありません。チームや個人の専属栄養士として食事面からアスリートたちを支えて管理していきます。

  

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