掲載日:2021年03月19日  更新:2022年03月27日

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理学療法士になる方法と国家試験の難易度を解説

理学療法士は病気や怪我などが原因で身体に障害のある人の自立を支援するリハビリテーションの専門家であり、専門性を活かして幅広い分野で活躍しています。超高齢化社会を迎えている我が国の医療と介護の中で理学療法士の働きは重要視され、需要が高まってきている国家資格の1つです。
ここでは、理学療法士とはどんな資格なのか、理学療法士になるための方法と国家試験の難易度について解説していきます。

理学療法士を志す人が受験する国家試験は毎年2月に実施されています。試験内容は、医療全般に関する一般問題と理学療法の専門性が問われる実地問題があり、丸一日かけて行われます。
ここでは、国家試験の受験資格と難易度について確認していきます。

①国家試験の受験資格

理学療法士の国家試験の受験資格を得るためには、理学療法学養成課程がある大学や短大、専門学校で最低3年間、必要な知識・技術を学び、決められた単位数を取得しなければなりません。
理学療法士の国家試験は全国7ヶ所の会場で毎年約12,000人前後が受験します。内容は幅広い範囲が出題され、ボリュームもあるため、学校でのカリキュラムを全て網羅した上で試験に臨むことが必要です。

②国家試験の合格率

理学療法士の国家試験の合格率は、年によってバラつきがありますが、毎年おおむね7~8割程度の範囲内で収まっています。専門性が高く、出題範囲が広いものの、傾向をつかみ、過去問を頭に入れておくなど対策を立てて臨むことが出来れば難易度は決して高くないといえます。

理学療法士の養成校の種類と難易度

理学療法士の養成校には、文部科学省と厚生労働省が定めた基準を満たしている専門学校から4年制の大学があり、2021年1月現在で全国の学校総数は276校あります。
養成校それぞれに特色があり、自分が将来どんな職場で働きたいかを考え、それに合うカリキュラムや実習先を用意しているところを選んで受験をします。

①大学・短期大学

理学療法学科を設置している4年制の大学と3年制の短期大学があります。4年制の大きな特徴は、幅広い学科と4年間という時間があるため、理学療法にかかわる専門分野を学ぶことができることです。
また、理学療法の分野で研究を進めていくことも可能で、大学院に進学して研究を続ける道も用意できているのが、専門学校にはない特色といえます。

②専門学校

専門学校は、3年制・4年制に加えて夜間制もあり、幅広い方法で学ぶことができます。また、卒業後に取得できる資格は大学・短大と同じで、大学と比べて専門学校の方が入学するための難易度は低い傾向があります。
専門学校の中には、国家試験の合格率や就職率に力を入れていて、試験対策などのサポートの充実を強みにしている学校が増えています。

まとめ

理学療法士は、リハビリテーションを実施する専門職で、超高齢化社会を迎える我が国の医療と介護の中で、活躍する場が増えてきている資格です。
理学療法士になるためには養成校で医学全般や専門知識を学び、臨床実習を受け、国家試験に合格する必要があり簡単な道のりではありません。しかし、国家試験の合格率は毎年80%程度以上はあり、国家試験受験までこぎつければ、難易度は高くないため、志を持っていれば挑戦する価値は十分あるといえるでしょう。

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