掲載日:2021年06月13日  更新:2022年03月27日

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ヨガの資格であるRYT200の今後について

全米ヨガアライアンス協会よりRYT200のリードトレーナーの資格の基準についての変更があります。

当記事ではRYT200を取得している方、今後取得予定の方に向けて、RYT200とは何かや基準の見直し内容について、RYT200の今後についてをまとめました。

ヨガ資格である全米ヨガアライアンス認定「RYT200」とは?

全米ヨガアライアンスは、1980年代に米国バージニア州アーリントンにあり、世界80ヶ国で通用するもっとも有名なヨガインストラクター資格を認定する非営利団体です。
その中でもヨガの資格の中で最も有名な資格の1つであるのが「RYT200」です。

RYT200は全米ヨガアライアンス協会に登録し、ヨガの指導者としてのカリキュラムを200時間学んだことを意味しています。
また、世界で共通のヨガのスタンダードであるアーサナをはじめ呼吸、瞑想の実践、指導技術、解剖学、ヨガの歴史、ヨガの哲学を設定しています。

ヨガ資格である全米ヨガアライアンス認定「RYT200」以外にも資格はあるの?

RYT200以外にもRYTの資格は多く存在しています。

1つ目が「RYT500」です。
こちらはRYT200の上の資格になっています。
さらにヨガについて学びたい方はRYT500の資格取得を目指しましょう。
RYT500には2つの資格取得の方法があります。
①認定校(RYS500)にて500時間のプログラムを修了
②認定校(RYS200)にて200時間のプログラムを修了し、同じ認定校または、他の認定校で300時間のプログラムを修了すること。
上記2つを修了すると資格取得を目指せます。
次に「E-RYT200」と「E-RYT500」です。
E-RYT200とE-RYT500はRYT200やRYT500を教える講師として必要な資格となっております。

2つ目が「RCYT」です。
こちらはキッズヨガの資格となっております。
キッズヨガを教えるプロのヨガインストラクターという位置づけになります。
キッズヨガのコーチング経験があること、認定校での200時間以上のトレーニングプログラムを受講していることで資格を取得することが可能です。

3つ目が「PRYT」です。
PRYTはマタニティヨガの資格となっております。
マタニティヨガの指導経験と認定校での200時間以上のトレーニングプログラムの受講が修了していると資格を取得することができます。

ヨガ資格のRYT200の指導者養成講座の基準を大幅に見直し

RYT200が基準の見直しを行った経緯や資格の変更内容、カリキュラムについてまとめていきます。
どのような変更があるのかを記載していますので、確認してみてください。

基準の見直しの経緯

アメリカのNews Medicalがヨガによるケガの病院で応急処置を利用した割合が5年前位と比較して70%以上増加しているというニュースを発表いたしました。
実際にはフィットネスジム内やフィットネススタジオ内でケガをして病院まで行っていない方を含めるとヨガでの負傷率はもっと高いのではないかと予測しています。
全米ヨガアライアンスがヨガ指導者だけではなく、ヨガを学ぶ人々へも大きく影響与えていると感じ改定に踏み切りました。

そこでリードトレーナーであるヨガのインストラクターに指導をする方たちの基準を大幅に変更することとなりました。
新たに「E-RYT200」と「E-RYT500」の資格を作成し2020年より新たに登録するスクールとリードトレーナーにはすでに適応されており、2022年からはすでに登録済みのスクールとリードトレーナーにも適応されることとなっています。

E-RYT200とE-RYT500の違い

「E-RYT200」とは200時間の指導者養成講座を終了し、2年以上かつ1,000時間以上の指導経験がある方が取得可能です。
「E-RYT500」については500時間の指導者養成講座を終了し4年以上かつ2,000時間以上の指導経験がある方が取得可能です。

E-RYT200の資格を保有していても指導者経験が4年未満で2,000時間の指導経験がない場合には、RYT500を取得することはできませんので取得可能までの時間分指導をしていく必要があります。

現在E-RYT500を取得したい世界中のリードトレーナたちから「講師として指導を続けながらE-RYT500の資格を取得するのは難しい」という声が上がっており、E-RYT500の資格の取得の基準も再度見直しが進んでおります。

カリキュラムに関する見直し

カリキュラムに関しても今まではスクールやリードトレーナーが比較的自由に作成するとができていました。

今回からは4つの教育カテゴリーである、テクニック、実習、練習、解剖学、生理学、ヨガ 、ヒューマニティーズ、専門的主要知識に対して明確な学習時間が定められました。
指導の内容に関しても細かいガイドラインが提示されており、ガイドラインに沿ったカリキュラムを作成しなくてはなりません。

カリキュラムの改正によりリードトレーナーの資格の引き上げとカリキュラムの変更がセットになっており、安全で質の高い指導ができるインストラクターの育成に全米ヨガアライアンスが力を入れています。

ヨガ資格であるRYT200資格の今後について

今後のインストラクターやインストラクター志望者についてを下記にまとめました。
現在RYT200の資格を取得済みの方もこれから取得予定の方も内容を確認してみてください。

現在資格取得済みの方

カリキュラムが更新されたことにより2022年以降一定水準以上の知識豊富なヨガインストラクターが続々と生まれてくることが予想されます。
例えば新カリキュラムでいうと解剖学が10時間から30時間に設定されました。
このことにより解剖学を多く学んでいるインストラクターが増えますので、身体に関する動かし方や安全性の知識が優っている可能性があります。

すでに取得済みの方はさらに知識をつけるためにもご自身で再度勉強をし直したり、RYT500の資格の取得を目指すなどの活動していくほうが良いかと思います。

これから資格取得を目指している方

現在資格取得を目指している方はスクールなどのカリキュラムがどのように変更になっているのかなどを確認することをオススメいたします。

2022年から全て新しくなるため、一部の変更しかしていなかったり、まだカリキュラム自体変更をしていない場合もあります。
また今スクールでRYT200の資格の取得をする場合にも再受講制度やアシスタント制度のあるスクールで受講をすれば後日フォローアップ研修も受けることができますので、受ける前に担当者に一度確認しておくのもよいかもしれません。

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