掲載日:2021年06月13日  更新:2022年03月27日

NEW

柔道整復師の資格の正式名称は何?整体師?ほねつぎ?

柔道整復師は、整骨院や接骨院で働いている人が多いです。柔道整復師は資格を取得した人をいいますが、「柔道整復師の正式名称が分からない」という人も多いと思います。
今回は、「柔道整復師の正式名称はなんていうの。」や「柔道整復師は、どんな特徴があるの。」といった疑問に答えたいと思います。

柔道整復師の資格の正式名称は?

柔道整復師の資格の正式名称は、「柔道整復師」です。「そのままじゃん。」と思うかも知れませんが、正式名称は柔道整復師で間違いありません。「ほねつぎ」などと呼ばれていたこともありましたが、現在はあまりそういった呼ばれ方はされていません。
柔道整復師の歴史は古く、柔道整復に関する記述は10世紀末からありました。江戸時代に入ると、東洋医学と西洋医学が融合していき今の柔道整復の形になってきたと言われています。しかし、柔道整復師法という柔道整復師の為の現在の法律は、第二次世界大戦後に制定されました。第二次世界大戦前は、「あん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法」とされていましたが、柔道整復師の部分が独立したため現在のような形になりました。

柔道整復師は柔道整復術を使う

柔道整復師は、どんな技を実際使うのかというと、「柔道整復術」というのを使い施術していきます。
柔道整復術を簡単にいうと、ケガの治療の為の技です。少し詳しく説明すると、捻挫や打撲、骨折などのケガに対し、骨や関節などの異変を見つけ様々な方法を使い正しい位置に導く施術の事をいいます。
例えば、脱臼をしてしまったときに骨と骨を正しい位置に戻して上げるなどです。柔道整復師は、柔道整復術を使う治療のスペシャリストです。
整体院というのが最近増えてきましたが、ケガの治療は行いません。整体院では働く整体師は資格がなくても問題はありません。もちろん、整体師の中には柔道整復師の資格を取得された方もいます。

柔道整復師の資格の正式名称を知ったら、特徴を知ろう

柔道整復師と似たような仕事はいくつかあります。例えば、病院でリハビリを担当している理学療法士、針や灸を使って治療する鍼灸師などです。また、トレーニング指導するスポーツトレーナーも柔道整復師に似たような仕事をしていると言えるでしょう。
しかし、柔道整復師とこれらのような仕事は全く違います。理学療法士には理学療法士の特徴、スポーツトレーナーにもスポーツトレーナーの特徴があるように柔道整復師にも特徴があります。
柔道整復師の特徴をいくつか紹介したいと思います。

国際資格

柔道整復師は、国が発行する国家資格です。資格の種類には大きく分けて2つあり、国家資格と民間資格があります。民間資格は、○○法人や○○団体が独自に発行している資格です。資格というのは、取得者の能力がある程度あることを認めるためにあります。どこが認めるのかというと発行者です。民間団体の場合は民間団体が、国家資格の場合は国が発行者です。
民間団体と国どちらのほうが信頼性が高いかというと、国の方が高いです。そのため、国家資格である柔道整復師も信頼性の高い資格といえます。

捻挫や骨折の治療

柔道整復師は、捻挫や骨折の治療を行います。柔道整復師はよく整体師と間違われますが、大きな違いがあります。それは、ケガの治療ができるかどうかです。整体師は資格を取得していなくても仕事をする事が出来ますが、ケガの治療などを行うことはできません。柔道整復師は、ケガの治療であれば保険適応となり施術の費用を一定の割合国が負担してくれます。このような事を出来ることが柔道整復師の大きな特徴といえます。

柔道整復師の正式名称の次に、どこで活躍しているか知ろう

柔道整復師は社会の様々なところで活躍しています。柔道整復師の資格取得者がどのようなところで活躍しているか知ることは、自分の未来をしっかり考えることができます。
今回は、柔道整復師が働いている代表的なところを3つ紹介したいと思います。

接骨院や整骨院

柔道整復師の多くは、整骨院や接骨院で働いています。柔道整復師の資格を取得した人の多くは自分の技術を向上させ、いつか開業するため整骨院や接院に就職します。そのため、ほとんどの方がずっと就職した整骨院にいることはなく、いずれかは出ていくパターンです。
お客様は若い人~高齢者まで様々な疾患を抱えている人です。そのため、幅広い知識と技術が必要となるので、自分の出来ることの幅を広げることが可能です。
昔は、保険適応の施術のみを行うところが多かったですが、最近では保険適応にならない施術を行う整骨院や接骨院も増えてきています。そのため、骨盤矯正など保険適応にならない様々な施術や技術を学ぶこともできます。

スポーツトレーナー

柔道整復師の中には、マッサージなどの施術以外にトレーニング指導もするスポーツトレーナーとして働く人もいます。自分でトレーニングジムを開業したり、パーソナルトレーニングジムで働いたりなどいくつかのパターンがあります。柔道整復師になる過程で解剖学や生理学を学ぶためより深い知識でトレーニング指導をすることができます。また、お客様によってはケガを抱えている人もいるので、柔道整復師の力を存分に発揮することが可能です。
また、整体院を開業しトレーニング指導と施術両方行う人もいます。

病院

病院で働いている柔道整復師もいます。柔道整復師を採用している病院の多くは整形外科です。リハビリのサポートをしたり、筋肉を施術でほぐしたりと様々な事を行います。整形外科では、膝に強い病院や肩に強い病院など特徴を持った病院もあります。そういった病院で働くと特定の部位に関する知識が増えたり、施術の腕が上がったりします。中には、トップチームと提携している病院もあるので、腕が良ければそのトップチームのチームトレーナーとして契約を結ぶこともあります。

22 件中 1-20