介護予防運動指導員の資格はどうやって取得できる
介護予防運動指導員は、地方独立行政法人、東京都健康長寿医療センターが資格認定を行っています。介護予防運動指導員は、高齢者に介護予防となるプログラムを作成をしたり、実際に運動指導をしたりします。そして高齢者が自立して生活できるように支えていきます。お客様に一人一人に合わせたトレーニングメニューを作成するため、より高い知識が必要です。また、場合によっては他の医療や福祉専門職と連携をはかることも多くあります。
介護予防運動指導員は、高齢化の進む日本にとってニーズが今後高まっていく可能性が非常に高い資格です。どうやって介護予防運動指導員の資格を取得することができるか解説していきたいと思います。
講習会受講後、終了試験に合格する
介護予防運動指導員になるには、講習会し参加し試験に合格しないといけません。講習会では筋力向上トレーニングや転倒予防についてだけでなく口腔機能向上や認知症予防についても学び、高齢者の健康維持と介護予防を行うことができます。
講習会は31.5時間学びます。期間は、1カ月間かけて行うものもあれば、短期の3日間で集中して行うものもあります。そのうちの30%が筋力向上トレーニングの実習です。他にもうつや閉じこもりの内容であったり、行動科学であったりと介護予防について必要な事を学習していきます。
終了試験は、マークシート方式で講義をしっかりうけ、理解していれば正しい解答できるものとなっています。
費用としては、スクールによって違いますが7万円~9万円程度と言われています。資格は、3年ごとに更新する仕組みとなっており、更新費用は3,100円です。
受講出来る人は限られている
介護予防運動指導員は誰でもなれるわけではありません。限られた人でしか介護予防運動指導員になることができません。介護予防運動指導員になるには、ホームヘルパー2級・初任者研修修了者で2年以上の実務経験のある方や介護職員基礎研修過程修了者・実務経験修了者です。つまり介護現場で実際に働いている人でないといけないということです。また、介護支援専門員・健康運動指導士等・医療分野の資格を取得している人であれば、介護予防運動指導員の講習会を受講し、試験に合格すれば資格を取得することができます。
介護予防運動指導員の資格取得のメリットはなに
介護予防運動指導員の資格を取得するには、最低でも3日間の講習会を受講しないといけないので、めんどくさいと思う方もいるかもしれません。しかし、介護予防運動指導員のメリットは複数存在します。
今回はそのメリットを2つお伝えさせてもらいます。
今後の日本にとても大事な資格になる
少子高齢化が進む日本では、高齢の方の健康をサポートする職業はとても大事になります。また年齢が上がると病気にかかる確率が上がり医療費もどんどん必要になってくるので、病気や寝たきりにさせないことが今まで以上に大事になってきます。
介護予防運動指導員は、そんな日本に本当に大事な資格になるでしょう。世間でのニーズも高まることが予想されます。
高齢者の健康を支えることができる
高齢者のカラダは一般の方以上に差が生まれます。スクワットというトレーニングも1人1人に合わせたフォームにしないといけません。高齢者を指導するのであれば、より専門的な知識・技術が必要です。
そのため、高齢者の健康をサポートをすることができる人は限られています。介護予防運動指導員は、そんな専門的知識を持っている証明になります。
介護予防運動指導員の資格取得に悩むならアルバイトをしてみよう
介護予防運動指導員になるには資格を取得しないといけませんが、悩んでいるのでアルバイトをしましょう。介護現場は、現在人手不足でアルバイトを募集しているところも多くあります。
「介護 アルバイト」とネットで検索してみましょう。
アルバイトで現場を知る事で自分に向いているか分かる
実際介護現場で働くことで、自分が介護現場が向いているかどうか知ることができます。介護は、高齢者を支える素晴らしい仕事です。高齢者から感謝されやりがいのある仕事だと思いますが、辛いこともあると思います。そういった事は、話を聞いてもあまり意味がありません。
実際に現場で働き、自分の肌で感じることで向いているかどうか理解することができます。介護職員の正社員として働くこともできますが、正社員であれば簡単に辞めることはできません。働いてみて向いてないと思ったとき、辞めるための時間が多くかかります。アルバイトに責任がないわけではありませんが、正社員と比べて辞めやすい環境ではあります。
そのため、介護現場でアルバイトをしてみて自分に介護予防運動指導員が向いているかどうか考えてみるのがおすすめです。
まとめ
・介護予防運動指導員は、地方独立行政法人・東京都健康長寿医療センターが認定をしている
・介護予防運動指導員は、講習会を受け修了認定試験に合格すると取得できる
・介護予防運動指導員の講習会を受けるには、条件が必要
・ホームヘルパー2級・初任者研修修了者で2年以上の実務経験のある
・介護職員基礎研修過程修了者・実務経験修了者
・介護支援専門員・健康運動指導士等・医療分野の資格を取得している人
・介護予防運動指導員のメリットは下記の2つ
・高齢者の健康を支える事ができる
・少子高齢化が進む日本にとって大事な仕事になる
・介護予防運動指導員になるなら、一度介護現場でアルバイトしてみるのもあり
・実際の現場を知る事で自分に向いているかどうかが分かる
ここまで読んでくださり、有難うございます。介護予防運動指導員は、高齢者の健康を支えるとても大事な仕事です。現在、日本では少子高齢化が問題になっています。
また、それと同じくらい健康寿命と平均寿命の差が問題です。健康寿命は、男性で約72歳、女性で約74歳と言われてます。一方平均寿命は、男性で約81歳、女性で約87歳です。
健康寿命は、元気に過ごせる寿命のことで平均寿命は亡くなるまでのことを言います。
つまり病気にかかってしまったり、寝たきりになってしまったりして日常生活に制限がかかった状態が約10年あるということです。この期間を短くするためにも介護予防運動指導員は今後の日本にとても大事な仕事になるでしょう。ぜひ介護予防運動指導員を目指してみてください。