吉田かおりさん Kaori Yoshida
株式会社ソニックアーツ 代表取締役
高校生の時にレオタードで踊る姿に憧れエアロビクスを始める。短大時代に養成コースを卒業。当時熊本にオープンしたスポーツクラブトリムの社員インストラクターとしてデビュー。社内研修でインストラクターの育成をして以来、一貫してインストラクターの育成に情熱を傾け、250人以上のインストラクターを輩出してきている。AFAA検定スペシャリスト。

受賞理由
インストラクターの育成に強い想いと明確なビジョンを持ち、熊本の地に根差して地域へのフィットネスの啓発などにより、インストラクターの活躍の場を拡げることにも自ら積極的に取り組んでいることが高く評価された。


MUST ITEM！
パソコン、iPad、スマートフォン、手帳
日々の仕事に欠かせないパソコン、ipad、スマホ、手帳。手帳にはスケジュールや、簡単な日記を記すほか、年始に立てる年間目標、本や新聞で心に響くものを見つけたらメモに残すようにしている。

写真
①弊社のスタッフとインストラクターの皆さん。スタジオレッスンのほか養成コース講師、セミナー講師を目指しているスタッフも。みんなの成長が何よりの喜び。

②NPO法人いいおんな会議の発足記念パーティー。1107(11月7日)に理事一同で。

③NPO法人いいおんな会議主催「”Oh”shimo!」骨盤臓器脱とその予防法などを学んでいただくための女性限定セミナー。

④2016ミス・ユニバース熊本大会のファイナリストたちと。熊本代表を目指してスタートしたビューティーキャンプ初日。

吉田さんのこれまでの仕事人生グラフ

仙腸関節を起点に、全身を調整していこうとする画期的プログラムで、1兆円の医療費削減を目指す

上半身と下半身をつなぐ仙骨に着目し、背骨を適切なポジションに戻す。それにより神経の過度な張りをなくし、各種の不定愁訴を取り除く「背骨コンディショニング」。西洋医学では”動かない”もしくは数ミリしか動かないとされている仙腸関節を、センチ単位で動かし、仙腸関節を起点に全身を調整していこうとする画期的な発想のプログラムとなっている。

開発者の日野秀彦さんの出身地である北海道で、腰痛持ちのフィットネス関係者にこのアプローチでのコンディショニングを行い始めたところ、驚くほど体調が改善されていった。その効果の高さが口コミで広がり、その改善のメカニズムを、「仙腸関節可動理論」と「神経牽引理論」「骨のズレによる代償姿勢と症状」という新たな理論で整理し、現在までにグループセッションでも行えるプログラムも開発、全国的に支持者が増えている。

2014年11月に発売された『20万人の腰痛を治した背骨コンディショニング』が12万部のベストセラーとなり2015年は『背骨コンディショニング』認定インストラクターが前年の3倍の300人を超えた。日野さん自身が個人で行っている背骨矯正や運動指導において、手術しか方法がないと言われた方で、これを回避し健康を取り戻すことで削減できた医療費は試算すると2015年の1年間で9億5,000万円にのぼる。認定インストラクターの指導による医療費の削減を全て入れるとさらに大きな削減額となる。この『背骨コンディショニング』では、全24個の椎骨と仙骨・尾骨で構成される脊柱を適切なポジションに戻し維持できる筋力を身体につくることで、あらゆる不定愁訴の改善が見られているが、効果が特に顕著なのが、ヘルニアや脊柱狭窄症、股関節回りの痛みの解消だ。これらの症状に悩む人の多くが痛みに耐えかねて手術を受けるが、これらの手術料は高額で、ヘルニア約30万円、脊椎狭窄症が約100万円、股関節が約200万円と言われている。手術で一時的に痛みが解消されても、その人の筋力が向上し、姿勢や身体の使い方が変わらない限り、悪化の一途を辿る。開発者の日野さんは、プログラムの普及にあたっての目標設定を、この「医療費削減額」に置き、10年以内に、背骨コンディショニングインストラクターにより1兆円の医療費削減を達成することを目指している。

これまでの腰痛改善をはじめとしたエクササイズプログラムは、”仙骨はほとんど動かない”という仮説に立脚したものであることから、日野さんが開発した仙骨の歪みを整えようとするエクササイズは、全く新しいアプローチをとるこの「背骨コンディショニング」プログラムでは、仙腸関節を緩める「ROM運動」と、神経の経路に沿った「神経ストレッチ」から始まる。

「ROM運動」のROMは、Range Of Motionの頭文字をとったもので、仙腸関節をゆるめるエクササイズからスタートし、腰椎の可動域を出すエクササイズ、胸椎と肩甲骨周辺の関節可動域を出すエクササイズ、頸椎の可動域を出すエクササイズと続いていく。

また、「神経ストレッチ」は、神経解剖学から導き出されたほぼ全身の神経の経路に沿ってストレッチを行うことで、脊柱の歪みに起因する神経の過度な緊張を緩めていく。主には「坐骨神経ストレッチ」と「肩こり(腕神経)神経ストレッチ」があり、仙骨から足の指先へと続く神経経路に沿ったストレッチと、頭がい骨と頸椎1~7番、及び胸椎1~3番の間にある神経の束から指先や頭部への神経経路に沿ったストレッチを行う。また、胸椎2~5番、及び星状神経節を緩め、頚椎の1番や仙骨の神経叢から副交換神経に働きかける。いわゆる自律神経の伝達を改善するものが用意されている。

脊柱の可動域を高めた後に、仙骨および頸椎の矯正を行う。仙骨と頸椎の矯正は、セルフエクササイズも用意されているが、パーソナル指導では、よりその方の症状に合わせた矯正を行う。