掲載日:2021年08月08日  更新:2021年10月07日

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【先輩の声】マネージャー・支配人に聞く フィットネスクラブの仕事

フィットネスクラブの店舗責任者である、マネージャーや支配人の仕事はスタッフの育成、入退会や予算の管理、施設品質の管理など多岐に渡る。
彼・彼女らはどのような道を辿り、何を目指しているのだろうか。
入社のきっかけやこれまでの苦労、仕事の楽しさ、今後の目標について聞いた。
マネージャーや支配人の想いを知ることは、今後のビジョンを描くうえでの参考になるだろう。

代表の言葉に感銘運動初心者に寄り添う指導者に

前田さんは、学生時代はサッカー部に所属するなど身体を動かすことが好きだったため、スポーツや運動に携わる仕事がしたいとフィットネス業界に飛び込んだ。ラストウェルネスに入社したのは、施設見学に訪れた際の施設の清潔さや明るい雰囲気に惹かれたほか、企業説明会での代表の言葉に感銘を受けたためだ。

「会員さまには運動初心者や不慣れな方が多いから、運動好きな人の考え方で対応してはいけない、というようなことを言われたんです。それまでは単純に運動が好きだから指導するという意識でいたので、そこで初めて苦手な方の気持ちに寄り添い、そのような方が継続できるようにサポートしていくことが大切なのだと気づきました」

入社後に配属されたのは、横浜ベイクオーター店(現横浜東口店)。ラストウェルネスのなかでは比較的規模が小さく、その分会員さまとの距離が近くてアットホームな雰囲気が気に入っていた。しかし10年ほど経って入居する施設との契約更新ができないことがわかり、急遽新たな店舗を探すこととなる。

「非常に焦っていたら、会員さまが一緒に物件探しを手伝ってくれて、今の横浜東口店を見つけてきてくれたんです。会員さまとの絆を感じた出来事でした」

移転により若干退会者も出たがそれ以上に新たな会員さまが増え、過去最高の売り上げを達成するなど、移転は成功裡に終わった。

一人ひとりが主役のチームづくりを意識

これまでにも2店舗の責任者を兼任したり、現在は支配人を務めるなど、リーダーとして豊富な経験をもつ前田さんだが、ときにはチームづくりに苦労することもある。

「私は『いくぞ!』と引っ張っていくタイプなのですが、なかにはそういうのが苦手なスタッフもいますから、一人ひとりに合った対応をすることが難しいです。常に皆が、自分が必要とされていると感じられる雰囲気づくりを意識しています」

しっかりと結果を出したスタッフは皆で称えるなど、賞賛することも忘れない。日ごろの行動の一つひとつが、いいチームづくりにつながっていくと感じている。

経験を活かして企業の課題解決をサポート

複数の店舗でリーダーに就き、過去最高売上を達成し、2019年にはトップセールス賞も獲得している前田さんは、ラストウェルネスが提供するフィットネスクラブ運営におけるコンサルティングサポート事業も担当している。

「自分や当社のこれまでのクラブ運営のノウハウを苦しんでいるクラブさまに提供していくことで、業績回復に貢献できたらと思います」と語り、これまでの経験から得たものを活かして企業の課題解決に取り組んでいる。

コロナ禍のなか東戸塚店の支配人に就任し、施設の運用変更やお客さま対応など、昨年は大変な年であったが、この経験もきっと、自施設や他社へのサポート業務に活きるに違いない。

学生へのメッセージ

企業ごとにカラーが異なるので、説明会などでは視野を広げていろいろな企業の話を聴くといいと思います。その際、仕事内容や給料など、自分が一番大切にしたい要素は何かと考えておくといいかもしれません。すべてを網羅する企業というのはなかなかないと思いますから、まずは優先順位を決めておくと、入社したい企業がみえてくるのではないでしょうか。

レアレア東戸塚店支配人
前田拓郎さん
Takuro Maeda
1987年長野県生まれ。学生時代はサッカー部に所属。07年東京スポーツ・レクリエーション専門学校スポーツトレーナー科卒業後、株式会社ラストウェルネスに入社。横浜ベイクオーター店(現横浜東口店)へ配属。13年より同店マネージャー、19年より横浜東口店、本牧店の責任者に。さらに19年より東戸塚店の副支配人、20年より支配人を務める。

CASE4 アイレクススポーツライフ株式会社

おもてなしを大切にお客さまに心地よい場所を提供する

プロデュース事業に興味をもち入社現場を経て統括マネージャーに

現在、有田さんはアイレクススポーツライフ株式会社が運営する小型クラブブランド「アイレクスライト」10店舗の統括をしている。各店舗のオペレーションマネージャーとコミュニケーションをとりながら、採用や運営、施設管理について、全店舗を管理する仕事だ。

有田さんがアイレクススポーツライフ株式会社に入社したのは、同社の親会社であるハクヨプロデュースシステムのプロデュース事業に興味をもったから。

「フィットネス事業よりも飲食店など商業施設を誘致するプロデュース事業に魅力を感じていました。現場経験を積むために最初はフィットネスクラブで働くことはわかっており、運動は好きだったので入社を決めました」

最初は春日井店でフロントやスタジオインストラクター、パーソナルトレーニングの業務に就いた。その後、店舗を異動して副支配人まで務め、アイレクスライトを立ち上げる際、豊橋藤沢店でマネージャーとなった。

クラブのソフト面を1からつくっていくことにやりがい

仕事をしていて大変なことは、スタッフ自身が自発的に取り組むよう導くこと。「実際に運営業務を行うのは、私ではなくオペレーションマネージャーを中心とした店舗スタッフです。様々なオペレーションマネージャーがいるので、皆を自発的な取り組みができるように導くことに難しさを感じます。それぞれに、今後どうなりたいかを聞いて、道筋を示すよう心掛けています。1対1の時間をとってコミュニケーションをとることが大切だと感じています」

やりがいを感じるのは、クラブを1からつくっていけること。

「アイレクスライトの人材やオペレーションなどソフト面はすべて任せてもらっているので、自分たちでつくっていけることに仕事の面白さを感じます。また、そこでスタッフが成長しているところを見ると嬉しく思います」

“おもてなし”でお客さま継続に夢は飲食店のプロデュース

今後の目標は、まずはアイレクスライトでもジムフォローに重点をおき、お客さまに継続して通っていただくこと。そしていずれは飲食業のプロデュースに携わりたいと思っている。

「フィットネス事業に携わって、健康の大切さを改めて感じました。アイレクスライトは24時間型ですが、これからはジムフォローに注力していきます。当社が重視しているおもてなしは、飲食業にも必要なことだと思います。入社前から希望していた、飲食業のプロデュースに携わり、運動ではなく食の面から身体とともに心も健康になれるような空間を提供していきたいと思っています」

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