Career 将来はどんな道がある?気になる入社後のキャリアパス
正社員の割合は約2割クラブを仕切る重要な役目
フィットネスクラブの従事者を雇用形態別に分けると大きく、社員(正・契約)、パート・アルバイト、フリー(業務委託)の3種類に分けられる。このうち、パート・アルバイトが6割以上を占め、正社員は2割弱に止まる。
次に職務別に分けると、インストラクター・トレーナーが約7割を占める。管理・営業は1割強で、ほとんどは正社員である。つまり、少数の正社員が中心となって多数のパート・アルバイトや、複数のクラブをかけもちするフリーのインストラクターらをまとめるという店舗運営の構造になる。そのまたさらに少数の正社員が本社・本部の仕事にあたっている。新卒の正社員として、フィットネスクラブ経営企業に入社した場合、一部の企業を除いたほとんどの場合がインストラクション部門のインストラクター・トレーナー(ジムかスイムのスタッフ)もしくは店舗運営部門のフロントスタッフとして現場に配属される。
それから数年間かけてそれぞれの部門のキャリアを一本道で高める場合と、両部門のキャリアを積む場合とがあるが、多くの場合、後者の道を経て、入社数年後にサブマネジャー(一部はチーフインストラクター)へ進み、その数年後にマネジャーとなるケースが多いようだ。
訪れるキャリアの分かれ道店舗開発の経験必須
サブマネジャー・マネジャーを経験した後、その能力や適性によって本社・本部に異動し
て、営業統括、店舗開発、施設維持、マーケティング、教育・プログラム開発、人事・総務などの仕事に就く者もいる。これらのうち、店舗開発という業務だけはやや特殊性が強いため、不動産開発や建築設備、マーケットリサーチなどの知識をもち、その分野で相応のキャリアを積んだ者がなるケースが多い。この業務にはゼネコンやサービス・流通店舗の開発経験のある中途入社の人材が登用されることも多い。もし経営幹部を目指すのなら、店舗開発業務は避けて通れない部分であるため経験しておくことをお勧めしたい。クラブ部門、本社・本部いずれにせよ、高いレベルを目指してキャリアを形成していくことになる。
参考までに、レベル区分の目安を表にあげておく。
レベル区分の目安
Recruit まだ間に合う!今からできる就活準備 採用動向と就職活動のポイント
コロナ禍のなか就活に不安を感じている人も多いだろう
これを読んで、今すぐ準備に取り掛かろう!
お話を聞いた方
株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所 所長
増本 全 氏
採用予定数は前年同水準 業種により格差、将来性にも着目
コロナ禍のなかスタートした21年度卒の大卒求人倍率は1.53倍と、20年度卒より0.3ポイント下がったが、バブル崩壊時やリーマンショックと比べると高水準を維持している。しかし、サービス業を中心とした一部の業種においては大幅に採用を削減している企業もあり、22年度卒についても同様の傾向があるだろう。一方で、コロナ禍により需要が高まり、採用が増加している企業もある。
また、22年度についてはコロナ禍において採用数やインターンの実施方法など見通しがつきづらい企業も多い。これに対して、学生は現状への不安から、インターン希望者が増加するなど就職活動の量が増えている。
採用の見通しについては、-3ポイントと、「増える」より「減る」と回答した企業が多い。ただし、これも業種により濃淡がある。厳しい環境にある業種を志望している学生は、まずその仕事をなぜ志望しているのかに目を向けるとよいだろう。その想いを実現できる仕事がほかにないか改めて考えてみるのもよいだろう。そのためにも、様々な業種を広く知ることが必要だ。
残念なことに、フィットネス業界も、コロナ禍の影響で採用を縮小している業種のひとつだ。だからこそ、このような状況下でも積極的に採用活動を行っている企業は、今後の成長が期待できるともいえる。また、健康への関心はより一層高まっており、業界としてもコロナ禍が収束すれば確実に成長する。厳しいからとあきらめずに、ぜひ挑戦してほしい。
説明会や面接がオンライン化 採用時期が早まる
21年度は大規模な企業説明会はなくなり、企業の説明会や面接も一部オンラインに移行。オンライン面接実施率は全体で69.8%だった。企業がオンライン化によって伝えづらくなった情報として「社員の人柄や魅力」「職場の雰囲気や組織風土」、把握しづらくなった情報として「人柄や魅力」「働く意欲」「志望度」を挙げる。
最終選考までwebで進んだ学生は4割程度。企業、学生ともに「問題ない」という意見が大半を占めるが、雰囲気を知るという点においては、双方とも対面より劣る面もあるようだ。また、学生からは当初不安の声も大きかったが、移動の負担が軽減されることから前向きに評価されることが多く、オンラインで行われることにより、説明会や面接への参加社数も増える傾向にある。
成果だけでなく 学びと背景で人柄を伝える
1,176企業への調査によると、採用基準で重視していると項目は、「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」。一方で、学生は「人柄」のほか、「アルバイト経験」や「クラブ・サークル」「趣味・特技」「ゼミ・研究所」など成績や役割についてアピールしている傾向がある(表1)。
アルバイトやクラブの成績を話すだけではなく、どのように目標設定し、それをどのようないだろう。
物事の成果には一般的に自身の強みが発揮されていることが多い。それを伝えられると、企業も学生が働くイメージを描きやすい。また、なぜそのように行動したのかという部分には、生い立ちや人柄が現れやすいことを認識しよう。なお、これらは1人で考えず、友人や先輩に伝える練習をするとよいだろう。
[表1]企業が採用基準で重視する項目 学生が面接などでアピールする項目





