近年では理学療法士としてリハビリセンターや病院でリハビリを指導しながらピラティスの資格を取得される方が増えてきております。
当記事では理学療法士とピラティスの資格の違いから理学療法士とピラティスの関係性、理学療法士がリラティスの資格を取得する理由、理学療法士がピラティスの資格を取得すると仕事の幅が広がるのかをまとめています。
現在理学療法士でピラティスの資格を取得することを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
理学療法士の資格とピラティスの資格の違いは?
理学療法士は国家資格であり、主に病院やクリニック、リハビリセンター、介護保険施設などで、ケガや病気の方向けに体力や筋力の回復を目的とするリハビリをサポートしています。
スポーツチームにも帯同し、ケガや病気から競技復帰までをサポートしている理学療法士の方もいます。
ピラティスの資格は民間の資格です。
ピラティスは1920年にドイツ人従軍看護師のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が、負傷した兵士のリハビリトレーニングのために、激しい運動が難しい人でも、筋力を強化できるエクササイズを提案したことがピラティスの始まりです。
そのため、身体の使い方やケガや病気からの回復などに用いられる点、共通しているところもあります。
実際にピラティスは医療的な面を活用したピラティススタジオもあります。
ピラティスの資格と理学療法士の資格どちらがオススメ?
理学療法士とピラティスの資格を保有しインストラクターとして働く場合では、仕事の内容も異なってきます。
理学療法士は主に病院やリハビリセンター、福祉介護施設などで高齢者の方や障害をお持ちの方を対象とする場合が多いです。
また、ケガをした方を日常復帰までサポートをする場合の仕事もしています。
一方ピラティスインストラクターとして働く場合はケガの予防などの身体の使い方や筋力アップを目的として指導することが多くなります。
また、リハビリを目的としている場合もありますが理学療法士のようなケガや障害の改善というよりも日常生活レベルでの筋力アップや身体の使い方を学ばせるものとなります。
どちらの資格のほうがいいというわけではありませんので、医療として携わりたい場合には国家資格でもある理学療法、フィットネスの観点で携わりたい場合にはピラティスの資格を取得するという考えでもいいかもしれません。
すでに理学療法士やピラティスの資格をお持ちの方は、もう一方の資格を取得することで今ある資格をさらにスキルアップさせていくということもできるかと思います。
なぜ理学療法士がピラティスの資格を取得するの?
なぜ理学療法士がピラティスの資格を取得する人がいるかというと、ピラティス自体がもともとリハビリ用に考えられたものだからです。
ピラティスは医学的根拠を用いピラティスのエクササイズを考案されています。
理学療法士の医学的知識とピラティスの医学的なエクササイズが加わることにより、衰えた筋力の改善や体力の低下を元に戻す際に効果がさらに期待できるようになるからです。
理学療法士の方は特に様々なエクササイズを身に着けていくことにより、多くのリハビリのパターンを取得することができ、患者様1人1人に適切なプログラム作成できるようになっていきます。
海外ではピラティスの資格を取る人の約6割が理学療法士だそうです。
海外では病院や医療施設にピラティススタジオが併殺されているところも多く、ピラティスの方法を用いてリハビリを行うことは一般的になってきています。
ピラティスの資格と理学療法士の資格を取ると仕事の幅はひろがるの?
ピラティスの資格と理学療法士の資格を持っていると、就職の面や給料的な面でどのように変わっていくのかまとめていきます。
就職面
理学療法士がピラティスの資格を取得すると就職の面でも幅が広がります。
ピラティスインストラクターとして働く際にも、医療系を専門としているフィットネススタジオで働く際に有利になったり、アスリートなどを相手と仕事する場合にもリハビリだけでなく、コンディショニングという面でも活躍をすることができます。
理学療法士だと病院やリハビリセンター、福祉介護施設で働く場合が多いです。
ピラティスの資格を取得しピラティスインストラクターとして働くと予防の観点で仕事をすることができます。
今まで病院やリハビリセンター、福祉介護施設で働きケガや病気などに対する知識があれば、フィットネスジムやフィットネススタジオではケガや病気の予防として通われる方が多いため、ケガや病気をしていた人たちを相手にしてきたことが役に立ちます。
給料面
給料面では理学療法士とピラティスインストラクターでどちらのほうがいいということはありません。
ただ、理学療法士は国家資格の資格のため、求人も多く給料自体が安定していることが多いです。
理学療法士の方がピラティスの資格を取得することにより、資格手当などで給料が上がる場合もありますので、ご自身が病院などで働いているのであれば一度確認してみるのもいいかもしれません。
またピラティスインストラクターとして転職する際にも理学療法士の資格を所持していると給料面で評価されることもあるかと思います。
ピラティスの資格を取得しておくことで仕事の幅を広げることもできます。
副業などとして、ピラティスインストラクターとして活躍をすることもできます。
ピラティスのレッスンは大体のレッスンは実施する曜日や開始時間と終わりの時間が決まっていますので、ご自身で日程を調整して行うこともできます。
また、プライベート的にご自身の友人などにピラティスを行い給料上げている方もいます。
他にも理学療法士の資格とピラティスの資格を取得して独立開業をし、オリジナルのスタジオを作る方法もあるかと思います。
理学療法士がピラティスの資格を取得するならどれがオススメ?
ピラティスインストラクターの資格は海外団体が発行しているものや日本国内のものなど、たくさんの種類があります。
そのなかでも理学療法士の方がピラティスの資格を取得するのであれば医療関係に特化したピラティスの資格を取得するのがいいのではないでしょうか。
近年では各企業がピラティスの基礎をもとにオリジナルのメソッドを足しているものもあり、フィットネス系やダイエット系などに向いているものもあります。
リハビリなどの医療系を中心としている団体があります。
・BASI Pilates(バシピラティス)
・PHIピラティス
・STOTT PILATES(ストットピラティス)
・PolestarPilates(ポールスターピラティス)
・Moter Control:ビヨンド・ピラティス
他にも団体は様々ありますが、認知度も高く有名な団体です。
ピラティスの資格取得を考えている際は、一度確認してみるといいと思います。
理学療法士の資格を取得している人は、ピラティスの資格も取得しよう!
理学療法士がピラティス資格を取得するメリットは下記のとおりです
・リハビリの際のエクササイズに生かすことができる。
・就職の際や転職の際に仕事の幅が広がることがある。
・給料面でプラスに査定されることもある。
・ピラティスの資格を取得する際は医療にとんだメソッドを展開している団体がオススメ。
現在理学療法士として働いている方はピラティスの資格を取得し、スキルアップにも役立てることができるのではないでしょうか。
ご自身の将来とも考えピラティスの資格を取得してみてはいかがでしょうか。