掲載日:2021年12月28日  更新:2022年01月07日

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フィットネス業界カオスマップ2021に見る、フィットネストレンド2021-2022

カオスマップとは、特定の業界に絞って、プライヤー(企業、ブランド)や、サービス、商品をカテゴライズして関係性を表す業界地図のこと。
パーソナルトレーニングジム『Sharez』を運営する岡崎秀哉さんが「フィットネス業界カオスマップ2021」を2021年11月に発表。
コロナ禍を経て塗り替わりつつあるフィットネスの業界地図に見る注目動向について話を訊いた。

24時間ジム

24時間ジム業界トップのANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)は、コロナ禍ながら昨年1年間で150店舗以上出店し、現在国内に「1,000店舗」近くあります。その他の主要な24時間ジムの店舗数と合わせると、24時間ジムは日本国内に「2,000店舗」以上あります。コロナ禍でも店舗数が増えている状況を見ると、近々、総合型フィットネスクラブの店舗数を抜いていくと考えられます。

ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)以外の24時間ジムの状況は以下の通りです(2021年11月現在の店舗数)。
 ・FIT EASY:昨年より30店舗以上増加して、85店舗。
 ・FiT24  :昨年より30店舗以上増加し、78店舗。
 ・FIT365 :昨年より20店舗以上増加し、83店舗。
 ・JOYFIT24:昨年から約50店舗閉店し、214店舗。

「FIT365」と「JOYFIT24」は運営会社が同じですが、地方に多い「FIT365」は店舗数が増えており、都心部に多い「JOYFIT24」は店舗数が減っている状況です。コロナ禍でも勢いがある「ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)、FIT EASY、FiT24、FIT365」も、都心部よりも「郊外・地方エリア」に店舗を展開しており、ここに成功の要因がありそうです。

また、昨年まで勢いがあった業界3位の「WORLD+(ワールドプラス)」は、昨年と比べると店舗数が減っており、2022年は業界上位の勢力図に変化がありそうです。

ヨガ・ピラティススタジオ

ヨガスタジオ

ヨガスタジオは日本に1,000店舗近くあります。
業界トップはLAVA(ラバ)で、440店舗展開しており、日本のヨガスタジオの半数を占めています。店舗数は2020年よりも10店舗程増えています。一方、業界2番手のCALDO(カルド)は7店舗減って80店舗になっています。

ピラティススタジオ

ピラティススタジオは日本に200店舗近くあります。業界トップはzen place(ゼンプレイス)で、80店舗以上展開しており、ピラティス界ではダントツの店舗数となっています。業界2番手のLien(リアン)は、2020年よりも1店舗減って13店舗になっています。

ヨガ・ピラティスのコロナの影響

ヨガやピラティスのスタジオは、密室かつ集団でレッスンするスタイルなので、2020~2021年前半はコロナの影響を大きく受けたカテゴリーです。
各社オンラインレッスンを導入し、コロナ禍でも会員数を維持できるようにしたり、これまで通っていなかった層にアピールしたりと対策を打っていました。
現在(2021年後半)は、ほとんどのスタジオが営業を再開しており、お客様が実店舗に回帰している割合が多く、オンラインサービスのユーザー数は減っているようです。

一方、マシンピラティスを導入しているスタジオは、店舗数が増加しています。
マシンピラティスは、「リフォーマー」という器具が代表的で、器具を使うことでマットで自重トレーニングを行うよりも、「負荷の調整がしやすい、マシンならではの負荷がかけられる、特有の動きができる」というメリットがあります。
また、マシンピラティスは「少人数、あるいはマンツーマンのレッスンになる」ので、感染予防という意味でも足を運びやすいのかもしれません。
マシンピラティスを導入しているスタジオはまだ数は多くありませんが、これから少しずつ増えていきそうです。

 ・pilates K(ピラティスケー):1店舗増加して、7店舗
 ・BDC PILATES(ビーシーディーピラティス):2店舗増加して、5店舗
 ・CLUB PILATES(クラブピラティス):1店舗増加して、3店舗

コンセプト型スタジオ

このカテゴリーは、密室かつ集団でレッスンを行うスタイルのものが多いため、全体の傾向としては、コロナ禍においてあまり伸びがありません。

暗闇フィットネス

今回ピックアップした暗闇フィットネス各社の店舗数を合計すると、2020年は「100店舗」でしたが、2021年は「93店舗」となっており、全体として減少傾向にあります。やはり密室の室内で大人数でレッスンを受けるスタイルから感染リスクが高いと考えられ、暗闇フィットネス全体の会員数が減っているようです。
特に、パーソナルトレーニングジム最大手RIZAP(ライザップ)が展開している暗闇フィットネス「EXPA(エクスパ)」は、昨年と比較すると、14店舗から8店舗に減っています。

また、昨年から店舗数が減っていた暗闇フィットネス「HOT STEP(ホットステップ)」は全店閉鎖となっており、コロナの影響が大きかったと思われます。
暗闇フィットネス業界のコロナ対策としては、以下などがありました。

 ・FEEL CYCLE(フィールサイクル):バイクを販売し、オンラインレッスンを開始
 ・b-monster(ビーモンスター):オンラインレッスンを開始

このように、「オンラインとリアルのハイブリッドを強化し、会員数を増やしていけるか」が大切になってきています。

ストレッチ

ストレッチ専門サロンでは、Dr.stretch(ドクターストレッチ)がダントツであり、昨年まで追随する企業はない状況でしたが、今年は全力ス
トレッチが店舗数を伸ばしています。

 ・Dr.stretch(ドクターストレッチ):140店舗(2020年) → 160店舗(2021年)
 ・全力ストレッチ:10店舗(2020年) → 20店舗(2021年)

「在宅ワークなどで体のコリや疲れ、柔軟性の低下を感じている方も多く、マンツーマンで行うペアストレッチは感染リスクも低いので、ニーズが増えているのでは」と推測しています。

高齢者向け

「高齢者向け&女性向け」のスタジオを展開するCurves(カーブス)は相変わらず、少しずつ店舗が増えており、現在(2021年11月)、国内2,000店舗を超えています。2020年8月に「純利益が前期比90%ダウン」という報告がありましたが、店舗数が微増していることを考えると、2020年8月の状況より回復してきていると考えられます。高齢者向けのオンラインフィットネスサービス化は難しそうなので、いかに感染対策を徹底し、安心して店舗に足を運んでいただけるかが、会員の来店促進のカギになりそうです。

その他コンセプト型

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