掲載日:2022年01月08日  更新:2022年01月26日

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ハイブリッドトレーナーとして、 ポートフォリオを組む

株式会社ジムフィールド 代表取締役である郡勝比呂さんに話を訊いた。

パーソナルジム「ジムフィールド」を25店舗展開し、「スポーツトレーナー大学」を設立して次世代のパーソナルトレーナー育成にあたる郡勝比呂さん。近年の「個室型パーソナルジム」の増加により、「パーソナルトレーニングの価格破壊」と、「パーソナルトレーナーの概念が崩れてきていること」を危惧している。現在は、パーソナルトレーニングジムの月当たりの顧客単価は3~4万円を維持しているが、競合が激化する都心エリアでは、経営効率を高めるために、サービスの標準化や効率化を進めるジムもできており、指導内容も「パーソナルトレーニング」から遠ざかる傾向が見られている。

「本来パーソナルトレーニングは、一人ひとりのクライアントに寄り添い、それぞれの方の課題解決や目標達成をガイドすることに価値がありました。昨今の価格競争で、プログラムの短時間化、パターン化が進んでいます。その一方で、パーソナルトレーニングの低価格化で運動初心者の方々の参加も増え、トレーニングを継続するうえで、よりパーソナルなサポートが必要とされています。長期的にパーソナルトレーニング市場を成長させていくうえでは、体験価値や価格の維持と、経営・運営の効率化のバランスをとることが難しい状況になってきています」

郡さんが、今後パーソナルトレーナーとしての働き方として注目するのが「ハイブリッド」な働き方だ。パーソナルトレーニングジムで、グループセッションを組み合わせたビジネスモデルが注目されているが、トレーナーには、クライアント一人ひとりに寄り添い高い専門性とスキルを持った指導で結果が出せるとともに、グループで楽しく指導できるスキルも求められる。ジムフィールドでもトレーナーは全員、パーソナルトレーナーとしての指導のほか、Reebok boksプログラムやレズミルズプログラムなどのグループ指導も行うことができるという。

パーソナルトレーニングの価格破壊が進む中では、サービス提供の対象やルートを広げ、ポートフォリオを組むことも有効だと話す。収入が安定するだけでなく、相乗効果を狙うこともできる。郡さん自身も、コロナ禍をきっかけに、オンラインレッスンの提供をスタートしたが、個人向けのサービスでは利益が確保しづらいものの、健康経営分野などでの法人需要に繋がったことで、ほぼ同じコストで売上が確保できることとなり、個人向けのサービスも拡充できている。また、経営するパーソナルジムの多店舗展開を進める一方で、キッズやアウトドアなど新たな市場開拓に向けたサービス開発も進めている。

「パーソナルトレーニングビジネスは、もはや参入障壁の低いビジネスとなり、様々なプレイヤーが参入し始めてきています。パーソナルトレーナーとしての本質的な価値を強みに仕事の幅を広げていくことで、パーソナルトレーニング市場も健全に成長して、トレーナーとして長く活躍できるチャンスが広がるはずです」

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