東川町におけるコンディショニングによる健康まちづくりの取り組みは、4年目を迎え、新たな体制で、新たな取り組みがスタートして
いる。
2024年4月、株式会社R-bodyの中島秀雪さんを中心に進められてきた、コンディショニングの取り組みをさらに飛躍させるべく、保健福祉課に「東川町ライフパフォーマンス室」がつくられ、東川町の機構図にも明記された。
さらに、2024年4月には、R-body代表の鈴木岳.さんが、同町のCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー)に就任。健康まちづくりのウェルネスコンサルタントとして、町の健康づくり施策についてアドバイスしていく。
東川町では、数々の新たな取り組みが進められているが、コンディショニングで整えたカラダで、スポーツへのチャレンジを促すイベントがスタートしている。
2024年6月と8月に、日本テニス協会と連携して、同協会が考案したテニスを誰もが簡単に楽しむことができるように開発された「テニピン」の体験会を実施。「テニピン」は手の平を包み込むようなタイプのラケットをつけて、スポンジを直接打つスポーツで、コートの広さはバドミントンコートほどの広さ。子どもからシニアまで気軽に行えるスポーツ。ゲーム感覚でカラダをつかうことができる。
コペンハーゲン調査(※ )によると、テニスをしている人は健康寿命が約10歳長いというデータもあり、町民の健康寿命の延伸に寄与することを企図した取り組みとなっている。
(※ )デンマークの首都コペンハーゲンで行われた、大勢の人々の健康や生活習慣を長い間にわたって調べる研究。この調査では、どれくらい運動しているか、さまざまな情報を集め、そのデータを使って「どうすれば健康で長生きできるか?」を研究。
R-bodyでは、さらに多くの人にコンディショニングに参加していただく施策も進んでいる。その一つが、2024年9月に東川町で開催される「カーボンニュートラルフェスタ」。鈴木さんが、サステナブルな地球環境をつくるうえでのコンディショニングの重要性を解説。運動無関心層にも、メッセージを届けていく。
もう一つは、2024年10月に企画されている「第1回コンディショニングフェス」。日本中の自治体や健康まちづくりに興味のある人が集まり、コンディショニングを通じた健康まちづくりの事例紹介や、R-bodyと提携する自治体で活動するトレーナーによるコンディショニングセッションの体験などを計画。
こうした活動を通じて、「ウェルネスコンサルタント」をトレーナーの新たな職域として人材を育成し、さらにコンディショニングを多くの人に届けることを企図している。