NEXTがフィットネス業界のカリスマ、白戸拓也さんに独占インタビュー。キャリアの軌跡、フィットネス業界での挑戦、未来への展望について伺いました。
グループレッスンの難しさと海外との違い
【郡さん】白戸さんはフィットネス業界で非常に大きな影響を与えていますが、グループレッスンの難しさについて教えてください。
【白戸さん】グループレッスンでは初心者の方にもわかりやすいクラスをすることが大切です。
例えば対面指導のクラスの場合インストラクターが前に出れば参加者の方々も前にという“お約束“がありますが
初めての方には理解できないこともできないこともあるため、伝え方を常に見直すことが必要です。
プレコリオグラフィーで次の動きが決まっている場合 前列の方々が動いてくださる為、
プレキューのタイミングに対する感性が鈍くなることも多いです。
【郡さん】海外と日本ではレッスンのスタイルが異なることもあると思いますがグローバルなプログラムを導入する際にカスタマイズをしたことはありますか?
【白戸さん】例えば仕様です。日本では狭いスタジオが多く、ライフスタイルも異なる為60分のスタンダードに加えて30分クラスを導入から提案しましたが承認まで3年かかりました。プレキューなどカルチャーの違いからローカライズは必須だと考えます。『身体も小さいけど言うことも小さい』と酷評されたので、バルクアップに励んだのは自分にとってもプラスになりました(笑)
レッスン時のアプローチで大事なこととは?
【郡さん】トレーナーやインストラクターとしてのアプローチについて教えてください。
【白戸さん】構成と話し方の両輪だと思います。構成、時間配分、伏線の回収などをスクリプティングした上で喋り方や間の取り方、目線の使い方などのスキルを磨いていきます。海外のスピーチもよく参考にします。
【郡さん】海外のスピーチを参考にするのは、日本語とは違う部分もありますか?
【白戸さん】喋り方の基本は同じです。英語でも日本語でも、喋り方や間の取り方、目線の付け方は共通しています。例えばドウェイン・ジョンソンのスピーチでは、一人称を使わず一体感を作る方法が学べます。
【郡さん】 センスも必要ですが、研修の裏にはどんな工夫がありますか?
【白戸さん】 訓練によってスキルは向上しますが、ホスピタリティには時間がかかります。一緒に働く経験が重要で、ホスピタリティに優れた人がトレーナーとして成功します。
【郡さん】トレーナーのセルフプロデュースについて教えてください。
【白戸さん】セルフプロデュースにはマーケティング思考が不可欠です。ボディコンバットでトップになるために自分の“売り“とするムーブメントを磨くとともに魅せ方について格闘技、映画、格ゲーなど色々なものを参考にしていました。
【郡さん】 セルフブランディングやマーケティングはビジネスとして成立させるためにも重要ですか?
【白戸さん】 その通りです。レズミルズのプログラムはグループフィットネスマネジメント(GFM)ありきで成立するものだと思いますが当時はGFMがしっかり出来ていなかった為、イベントやウエア、ムービーなどを活用したプロモーションで支持していただくことが出来ました。
MSFitness設立と今後について
【郡さん】MSFitness設立の経緯と今後の展望について教えてください。
【白戸さん】24時間ジムは個人的に好きで、自分もユーザーであり現代のライフスタイルにマッチしていますがパーソナルジムと併設することで新しいご提案が出来ると考えています。内装やマシンのデザイン、カラーリングなど空間作りにもこだわり、若いトレーナーの教育にも力を入れています。今後は現在のお店を成功させ、次の店舗展開やプロジェクトに積極的に取り組んでいきたいと思います。
フィットネス業界の未来を見据えた情熱と努力が、今も多くの人々にインスピレーションを与え続けている。今後の白戸さんの活躍からも目が離せない。
トレーナーピッチコンテスト開催!
7月18日(木)Hi! W ellbee.一般社団法人ウェルネス&フィットネストレーナー協会主催でトレーナーピッチコンテストが開催された。見事優勝を飾った宮脇大さんは「医療とフィットネスをつなぐ「メディカルフィットネス」の近未来。大阪に引き続き、東京でのピッチで優勝したことで、改めて期待の大きさと自身の責務の大きさを感じます。既にメディカルフィットネスを希望する企業様との連携が始まっていますので、事例等についても是非お問い合わせ下さい。」と語ってくれた。