―柴 貴郎さん
京都府出身の柴さんは、エアロビクスステップをはじめ、ピラティスやコンディショニングなど、さまざまなフィットネスクラスを担当している実力派インストラクターです。
また、アクアビクスやバーベルを使った筋肉コンディショニングなど、幅広い資格を持ち、現在はそれらを活かして活躍中です。
来年にはパーソナルトレーニングを始めることを視野に入れているなど、その意欲的な姿勢は多くの人に刺激を与えています。
―インストラクターを始めたきっかけはありますか?
フィットネス業界に興味を持ったきっかけは、高校時代の進学先を考えていた時期にさかのぼります。母親がフィットネスクラブの社員として働いていたことがきっかけとなり、フィットネス業界への興味が芽生えました。その後、自宅近くの専門学校で学び始め、部活の先輩もその学校に通っていたことが背中を押し、入学を決意。
学びの楽しさに気づいた柴さんは、フィットネスインストラクターという仕事を目指すようになりました。
―普段のトレーニングはどれくらいしていますか?また、練習のルーティーンがあれば教えてください。
週に1~2回行っており、自重を使ったコンディショニングが主な内容です。ウェイトを使ったトレーニングも行いますが、主に体作りのために取り入れています。
身体の仕組みを学んでからは、自身の動きが大きく改善され、その効果を実感しています。
―今回コンテストに参加した動機を教えてください。
長年参加してきたルーキーコンテスト。今回のコンテストに挑戦した動機は、これまでの経験を活かし、「今年こそは優勝したい!」という思いからでした。
自分のやりたいことが明確に定まっていたため、非常にクリアな気持ちでコンテストに臨むことができました。
―優勝のために、特に力を入れた部分はありますか?
力を抜くことを意識しました。振付は考えておくけど、実際にお客様に指導する段階では、その場の雰囲気や反応を見ながら柔軟に対応することを心掛けました。力を入れすぎず、自然体で臨むことで、結果的に自分らしさを出すことができたと感じています。
―コンテストで心に残るエピソードがあれば教えてください。
コンテストで最も印象に残った瞬間は、表彰式での涙です。トロフィーを渡してくれたのは、専門学校時代から切磋琢磨してきた同い年の岸田インストラクター。彼は2年前にコンテストで優勝した実力者で、私にとっては良きライバルでもあり、尊敬する仲間です。お互いに成長し、同じステージに立ったその瞬間に、感無量となり思わず涙が溢れました。
―コンテストの準備はどれくらいかけられましたか?
コンテストの準備は、約1年前から始めていました。大まかな内容や使用する音楽は早い段階で決め、その後は細かな調整を行い、3ヶ月前には修正を加えて、1ヶ月前には形に仕上げました。前日のコンディショニングで動きやすい状態に整え、万全の準備で臨みました。
―5年後、10年後の目標があれば教えてください。
2つの大きな夢があります。1つは、自身のパーソナルジムを開設することです。来年からその夢に向けた行動を開始する予定です。
もう1つは、ワインが趣味なので、将来的にワインバーを開くことです。現在、ワインの知識を深めるために勉強中です。
そして、フィットネスインストラクターとしての仕事は大好きなので、今後も引き続き活動していきたいです。
柴 貴郎(シバ タカオ)さん