フィットネス業界に生きるビジネスパーソンのこだわりに迫る!

guest▼ 島津鉄平さん
『流行に囚われない、真の意味で一生涯の健康“超健康”を目指す!』

鍛え、節制された肉体に、濃紺のスーツをさらりと纏った精悍な佇まい。爽やかさの中に“デキる男”のオーラを醸し出す彼。フィットネスインストラクターというよりも、意識の高い若手起業家のようなエネルギーを発しているが、唯一、手にした大きなドラムバックが、フィットネスインストラクターのそれらしい一面を覗かせていた。





流行に囚われない

「スーツは好きで、普段から仕事に行くときはスーツを着る事が多いですね」
 そう話してくれたのは、大手フィットネスクラブの社員を3年経験し、現在ではグループフィットネスインストラクターやパーソナルトレーナーとしても活躍している島津鉄平君だ。若干26歳、キャリア6年の彼は、週に6本程度のグループエクササイズを指導し、30名ほどのクライアントを持つ人気パーソナルトレーナーでもある。また、スポーツ系専門学校の非常勤講師としても週に3日程度授業を担当し、朝早くから夜遅くまで多忙を極める毎日だという。彼には私が代表を務める会社からも仕事の依頼をさせて頂く事もあるが、驚くべきはこれだけ過密スケジュールにもかかわらず、連絡に対するレスポンスがびっくるするほど早いということだ。それも一度たりとも滞った事がない。
「特にメールの返信については、フィットネスクラブの社員時代に24時間以内に必ず返信するよう上司に叩き込まれたので、その習慣が今でも身についています」
ビジネスパーソンとしてのマナーやモラルを大切にする島津君だが、そもそもこの業界で仕事をしようと思ったきっかけは何だったのだろう。
「中学生まで野球をしていたのですが、肘を壊してしまいまして…」
 ここまで聞くと、自分と同じような悩みを持ったアスリートをサポートする為に…、と考えるのが普通だが、彼はどうやらそうではないらしい。
「肘を壊してからはスポーツから離れ、高校生の時は軽音楽部でドラムを叩いていました(笑)」
 そんな時、将来の可能性を考える出来事があったという。
「校内の陸上競技大会で走り幅跳びに出場したのですが、殆ど練習もしない状態で6m30㎝を跳んだんです」
 断トツのトップで陸上部さえも圧倒したという。陸上をしていない方はこの記録がピンとこないと思うが、昨年の神奈川県高校陸上競技大会なら優に決勝に進出できる記録である。全く運動を行っていなかった島津君が、これだけの記録を出したことには、友人や先生もびっくりしたというが、一番びっくりしたのは本人であったという。
「運動からは数年間離れていたので本当にびっくりしましたが、その瞬間、この身体能力を将来活かせないかと考えるようになりました」
 自衛隊や海上保安庁も進路先として考えたというが、運動や健康をダイレクトに伝える仕事がしたいと考え、スポーツ系の専門学校への進学を決めたという。その後2年間、運動指導者としての基礎を学び、大手フィットネスクラブに入社後は、様々なカテゴリーの指導を経験し、知識、スキルを身につけていったという。
しかし、3年が経った頃、もっとお客様一人ひとりとしっかり向き合って仕事がしたいと考えるようになり、フリーへの転身を決意した。


真の意味で一生涯の“超健康”を目指す


今では多方面で活躍している彼だが、最終的には専門学校の先生を極めてみたいという。
「専門学校の生徒は本当に可愛くて、この子達を一人前の健康運動指導者に育てることに、全てを注いでみたいんです」
 そして更に大きな将来の目標として、皆が“超健康”な毎日を送れる社会を作りたいとも語ってくれた。
「今の日本は、ある種ブーム的にフィットネスが盛んになってきている部分があると思うのですが、このブームをブームで終わらせるのではなく、多くの方々がライフスタイルの一つとして、欧米諸国に負けない位の“超健康大国”にしたいと本気で思っています」
 今回の取材の中で、何度も“超健康”という言葉を口にした島津君だが、壮大な夢があるらしい。
「本当の意味で“超健康”な社会にするには、パーソナルトレーナーという仕事に需要がありすぎてはいけないと思います。なぜならば、クライアントがいつまでも人任せの身体づくりになってしまい、健康について本気で向き合わなくなる原因を私たちが作ってしまっているような気がするんです。だから私は、ひとり立ちできるような指導を心掛け、本当の意味での“超健康”な日本を目指して活動していきたいです」



※この記事は、NEXT143号掲載分をWEB用に編集しております。
元記事:【NEXT143号 P34、35】

【Profile】

島津鉄平さん



日本赤十字救急法救命員/健康運動実践指導者/AFAAプライマリー・フィットネス・インストラクター/ZUMBA®インストラクター/2017ベストボディジャパンパーソナル部門日本大会4位