資格NSCAってなに?
スポーツトレーナーやインストラクターとして仕事をするときに、必ずしも資格が必要なことはありません。
しかし資格をもたずに活動している人は少なく、何かしらの資格があったほうが仕事につながります。
アメリカで設立されたNSCA(National Strength & Conditioning Association)はとても有名な資格です。
このNSCAに関する資格は世界で約5万人が取得しているのです。
「スポーツの成績とフィットネスに関連するストレングスについての専門的意見交換を促進し、会員の団結を図る」
ことを目的にしていますが、日本でもこの理念に共感してNSCAジャパンが設立されました。
NSCAの資格はかなり有名ですし、資格を持つことで特典があったりスキルを証明できるのでおすすめです。
NSCAの資格の種類
NSCAに関する資格はいくつかあるのですが、
日本語で対応されている資格はNSCA-CSCSとNSCA-CPTの2種類で日本人でも受けることができます。
それぞれの違いを説明します。
NSCA-CSCS
怪我の予防・スポーツパフォーマンスの向上を目的とした資格です。
こちらの資格は、トレーニングメニューを作成したり実行したりする時に必要な知識と技術があると認められた証です。
この資格があると、アスリートやスポーツチームに対して指導することができるようになります。
基本的には健康面や生活面、トレーニングなどの仕事がメインになります。
CSCSの資格を取得するための条件は以下の通りです。
・学校教育法に定められている4年制の大学卒業または卒業見込みのかた
・学校教育法に定められている4年制の大学、独立行政法人大学革命支援、学位授与機構、または、海外の大学で学位を授与されたかた
・高度専門士の資格を付与されたかた、学位取得を証明できる書類、または、高度専門士の資格取得を証明できる書類や物があるかた
この中のいずれかに当てはまっている必要があります。
そして、該当している場合さらに
・NSCAの会員であること
・資格取得の出願時にAEDやCPRの資格をもっていること
が必要になります。
NSCA-CPT
体力と健康に関しての知識を伝えられ、そしてフィットネスやトレーニングに関した専門知識と技術をもっていると認められた証です。
CPTは様々な年代に対してトレーニング指導を行っていきます。
CSCSは指導を行い、さらには対象がアスリートやチームだったのに比べてCPTは幅広い対象なことがわかります。
パーソナルトレーナーやスポーツ系の指導をする人がこの資格を取得しています。
そして、CSCSは難しい資格なので、CPTの方が比較的取りやすいでしょう。
CPTの資格条件は以下になります。
・試験を受験するときに18歳以上で、高等学校卒業以上のかた、高等学校卒業程度認定試験を合格しているかた。
・NSCAの会員であること。
・資格を取得する出願時にAEDやCPRの資格をもっていること。
NSCA-CPTの資格認定を受ける方法
試験方法はCBTで行います。
CBTとはコンピューターベース試験のことで、コンピューターの画面に表示される問題を操作して回答します。
試験は3択問題で出題され155問あります。
3時間の試験時間の中でそれぞれが好きな時間に休憩をすることができますが、私物に触ることはできません。
受験料は46000円です。
通信講座
通信講座では、色々な講座の方法がありますが、あらかじめ録画してある授業の動画を見て勉強できるところもあります。
オンラインならスマートフォンでも空いた時間に学習することができるのでおすすめです。
勉強会やスクーリングなどもやっているところもあるので直接聞いて教わることもできるので、
独学で進めるよりも、合格に向けて試験日までしっかりと準備することができますね。
独学
独学は先にいってしまうとやめたほうがいいでしょう。
というのも、731ページもあるNSCAの教科書だけを頭に入れることになるので基礎知識が伴わずに、
ただ時間を浪費してしまうことになりかねないからです。
独学での試験合格率も半分まで落ちています。
通信講座などでしっかりと教えてもらい、資格をとってトレーナーとして活動しましょう。
NSCA-CPTの資格を取るメリットとは
NSCAの資格を取るメリットはかなりあります。
その中でもNSCAの認定者の特典が、フィットネスに関わる研修やイベントに参加できたり、
ゴールドジム直営店を半額で利用できたりと嬉しい特典となっています。
研修やイベントでは最先端の話を聞けるのでかなり学びになるはずです。
さて、そのほかにもメリットがあるのでご紹介します。
子供から大人まで指導できる証明
資格取得をするまでにたくさんの知識を頭に入れることになります。
正しい情報をきちんと掴み取ることができるので、流行の中で生まれる間違った情報にも左右されなくなります。
幅広い年代で男女問わずマンツーマンで指導できるので、ジムで働くトレーナーにもおすすめです。
フリーランスで活動するトレーナーにもスキルを証明する際に役立つでしょう。