柔道整復師の正しい資格名は?
柔道整復師の正しい資格名は、「柔道整復師」です。よく「ほねつぎ」などとも言われますが、正しい資格名は違います。また、柔道整復師は民間の資格ではなく、国家資格です。履歴書には「柔道整復師 国家資格 取得」と書きましょう。
試験内容はなに?
柔道整復師の試験内容は、筆記試験です。出題される問題は、解剖学・生理学や運動学はもちろんリハビリテーション医学、柔道整復理論など多数の範囲からとなっています。試験内容は、柔道整復師の養成校でしっかり学ぶことができます。しかし、授業の内容だけで理解するのは難しいので、自分でしっかり予習・復習をしないといけません。実技試験はないので、筆記試験のみに合格すれば資格取得することができます。
受験料としては1万6500円、合格後の登録料としては、5000円程度です。
合格率はどのくらい?
合格率は、70%前後と高めとなっていますが、限られた人しか受けることができないためこのような高い数字になっています。柔道整復師の資格試験を受けるためには、養成校に通わないといけません。養成校は、柔道整復師の資格試験の合格率が自分たちのウリになるため、試験対策を徹底的に行います。このように養成校で学んだ人のみが受けられる試験なので、合格率が高めです。試験内容が簡単なわけでは決してありません。
柔道整復師の資格を持ってるとどんなことができる
柔道整復師の資格を取得していると出来る事があります。なかには資格をせずに出来る事もありますが、養成校で学ぶときに正しい知識を学ぶ事ができるので、一般の方よりも正しい方法で行うことができます。柔道整復師になる過程でどんな事を学び、どんなことが出来るようになるのか知る事は、柔道整復師を目指す上で大事なモチベーションになります。
では、詳しく解説していきたいと思います。
整復
肩関節を脱臼した時などに正しい位置に戻してあげる整復を柔道整復師は行うことができます。これは資格がないと出来ない事で、一般の方が行う事は許されていません。
なぜなら、整復は医療行為だからです。外れた関節を適切な位置に整復する時、正しい知識・技術がないと周りの組織を傷つけてしまう可能性が高いです。資格を取得をしていない人が行う場合、訴えられてしまう可能性もあります。しっかりとした知識、技術があると認められた柔道整復師の資格を取得した人が行う事が出来ます。
固定
固定はケガの治療ではないため、柔道整復師の資格を取得していなくても行うことができます。しかし、資格がいらないといっても正しい知識・技術がないとケガの状態を悪化させてしまう可能性があります。固定とは、簡単にいうとケガをした状態をこれ以上悪化させないように動かないようにする事です。例えば、足首の捻挫をした場合、捻った方向と逆に固定しないといけません。捻った方向に間違って固定してしまえば、より痛みが出るようになりケガが悪化してしまいます。
柔道整復師であれば、正しい固定方法を学ぶのでそのような心配はありません。
後療法
後療法は、患部の回復を早める為に行う様々な施術なこといいます。柔道整復師が行う後療法は、物理療法、運動療法、手技療法の3つがあります。物理療法・運動療法は資格がなくても行うことができます。物理療法は、電気治療や超音波治療などで、運動療法はリハビリなどです。運動療法と聞くと理学療法士でないと行うことができないと思いますが、正式には資格がなくても行うことができます。「資格がなくてもいい=知識がなくてもいい」という訳ではなく、資格がなくても知識は必要になります。
手技療法は、柔道整復師でないと行うことはできません。手技療法はお客様に、直接触れ押したり揉んだり、さすったりします。手技療法には、軽擦法や叩打法、圧迫法などの様々な方法があります。
柔道整復師の資格名の次は、就職先を知ろう
柔道整復師の資格名を知った次は、就職先を知りましょう。様々な就職先が柔道整復師にはありますが、代表的な2つを紹介したいと思います。柔道整復師は国家資格のため、企業のニーズも高く今回紹介する2つの所以外でも活躍しています。
整骨院・接骨院
柔道整復師の多くは、整骨院・接骨院で働いています。整骨院・接骨院はケガをしたり、どこが痛かったりしたときにお客様が来られます。ケガや痛みの改善を行う施術を柔道整復師は行います。場合によっては、保険が適応になる施術の時もあります、
養成校を卒業し柔道整復師を取得後、ほとんどの方が整骨院・接骨院に就職します。そこで自分の腕を更に磨き、自分の整骨院・接骨院を開業する人が多いです。