01 いちスタッフが簡単にアプリを作れる時代に
「あなたは、webシステムやアプリの開発経験がありますか?」
おそらく、ほとんどの人の答えは「No」だろう。フィットネスサービスとは異なる専門性があり、この経験がある方は多くはない。
今回忘れ物アプリを開発した、ルネサンス全社の業務効率化を担うビジネスリレーション部に所属する橋本みなみさんは、これまでアプリ開発の経験は全くなかった。その橋本さんでも、ほんの数分 Platioを触ったのちに「これなら私でもアプリを作れるかもしれない」と悟ったという。実際、橋本さんが初めてPlatioを操作してから、わずか3日でアプリが完成し、アプリの実証実験を行う店舗として選ばれた両国店に導入された。
つまり、アステリア株式会社が提供する業務アプリ作成ツール「Platio」を使えば、難しいプログラミング言語を覚えなくても、だれでもアプリは作れるのだ。この類いのサービスはノーコードと呼ばれ、読んで字の如く「コードを書かなくてもアプリが作れる」ことが最大の特徴で、ルネサンスでは、業界に先駆けて2021年より導入され、忘れ物管理業務の大改革に貢献している。
忘れ物管理アプリの流れを従来と比較
従来:台帳管理
①忘れ物の発見と情報の入力
種類や色、形を文字で記入
②会員からの問い合わせ
紙台帳を隅々まで確認して
該当の物品を探す
③物品の引き渡し
候補となる現物を持ち出し確認
間違いなければ受け渡し
台帳に署名
現在:アプリ管理
①忘れ物の発見と情報の入力
種類や色、形を選択、
写真を撮影して登録
②会員からの問い合わせ
キーワード検索や
日付・場所を指定し検索
③物品の引き渡し
画像で物品を確認
タブレット上に署名
02 忘れ物を紙台帳で管理することがどれほどの業務負担なのか
それでは、従来の紙台帳で管理する方法が、いかに非効率的だったのか、当時両国店にてフロントチーフを務めていた立川真衣さんはこう話す。「忘れ物は平均すると1日に10~20件も発生します。これが100店舗以上で発生すると、膨大な業務量となるのは想像に難くないと思います。さらに、忘れ物の大きさや色・柄などは、記入するスタッフの感覚に依存しているので、紙台帳の管理では情報の入力ルールの統一に難しい部分がありました。また、忘れ物を探すためにお客さまをお待たせする時間が長く、満足のいく対応ができていないと現場と本部の認識が一致していました」
この業務の改善に選ばれたのが、Platioというわけだ。
株式会社ルネサンスは、日々のフロント業務で切っても切り離せない忘れ物管理をDX化し、「忘れ物管理アプリ」を開発・導入した。今回は、同社で導入したPlatio(プラティオ)というノーコードツールが実現した、常識を覆す技術革新をご紹介
03 忘れ物管理アプリ開発者に訊く Platioの直感的な操作方法
「両国店に試験的に導入したのちに、現場スタッフからヒアリングして仕様をアップデートしていきました。ボタンの配置や色の変更など、必要となる操作はドラッグ&ドロップで直感的に行うことができ、進めていくうちに私も楽しくなっていきました」と橋本さんは笑顔で話す。
Platioには「日報」「進捗管理」「遺失物管理」といった目的別に、100種類以上のテンプレートを用意している。それらを活用することで、さらに簡単にアプリ開発ができる。「アプリの仕様でこだわったのは、入力時の業務負担削減のために、選択肢から選ぶだけのオペレーションを実現した点や、対応が完了した忘れ物をグレーアウトさせる点などです」と橋本さんは付け加える。このように少々複雑な機能であっても、アステリアのスタッフと相談しながら進めることで実装できたと満足げであった。
04 導入に迷いが生じないほどの驚愕のコストパフォーマンス
少なく見積もっても、毎日ルネサンス全店舗では700件以上の忘れ物が発生している。それは、どう考えてもゼロにすることは難しい。ただ、その対応業務は、たったの3日間で作成したアプリのおかげで、毎月最大550時間もの業務を削減できている。
これだけのメリットがあれば、Platioの導入に掛かるコストはかなり高額をイメージするかもしれないが、実際は右下の表が示す通りである。一般的なアプリ開発の外注と比較して、スピードもコストも圧倒的な優位性を誇る。この破格の料金で、毎月最大550時間の業務時間を圧縮できるのなら、導入しないわけにはいかないだろう。
05 その他の管理業務も順次デジタル移行を予定
今回、ルネサンスでは忘れ物管理アプリを導入したが、今後も紙台帳での管理業務をデジタル化し、さらなる効率化を図っていく予定だ。
あなたの施設にも改善したい業務があれば、まずはアステリアへ相談してみたらいかがだろうか?