B.E.A.T.は、「科学に導かれる、必然の成果を」をコンセプトに、動作解析システムを備え、メジャーリーガーのオフシーズントレーニングをサポートできる環境を備えている。「ベースラインアセスメント」と呼ばれる評価は、フォースプレート、モーションキャプチャ、光電管でのスプリント測定、VBTデバイスなどで、股関節周りの大殿筋群のパワーを中心に測定と動作評価を行い、それに応じたトレーニングメニューが作成される。
トレーニングプログラムは、米国で1,000 人以上のメジャーアスリートのトレーニングをサポートしているパフォーマンスジムのメソッドをもとに、ストレングス&コンディショニング理論に基づいたトレーニングを提供している。
その特徴について、B.E.A.T.統括マネージャーの椎名優さんは、こう説明する。
「プロアスリートのトレーニングの目的は、パフォーマンスの改善と障害予防です。そのためB.E.A.T.では、特に股関節に着目して、蹴り出すパワーを最大化するとともに、ジャンプ動作や切り返し動作での負荷を、股関節で吸収できる動きと身体づくりをしています。それにより、膝や足首の怪我を予防することにも繋がります。こうした機能改善や障害予防のためのトレーニングは、運動が不足しがちな一般生活者の方々にも有効なものであり、ビジネスパーソンからキッズまで幅広くご利用いただいています」
トレーニングでは、ウォーミングアップから股関節をしっかり使うことを重視し、ファンクショナルトレーニングで適切な動作を習得したうえで、「ルーマニアンデッドリフト」と「リバースランジ」を基本種目として、負荷を高めていく。
アスリートのトレーニングでは、その後に、全身をつかった爆発的なパワーを発揮できる身体をつくるうえで、クリーンやジャーク、スナッチなどのウェイトリフティング種目も積極的に採り入れている。
欧米では近年、ウェイトリフティング用のラックとプラットフォームがフィットネスジムでも導入されているが、日本ではまだ導入しているところは少ない。そのため、海外のトレーニング環境を知るジュニアアスリートの利用も増えているという。
機能改善や障害予防のトレーニングは、身体を動かす機会が減っているキッズのトレーニングとしてもニーズがあり、1クラス2人体制のスモールグループトレーニングとして、パーソナライズした運動能力向上のトレーニングを提供している。
B.E.A.T.とは
メジャーリーグで活躍する日本選手のオフシーズントレーニングをサポートする目的で、2016年にオープン。米国でメジャーアスリートを数多くサポートしている専門家の知見をベースに、医科学的な評価とそれに基づくトレーニングを提供している。プロアスリートやジュニアアスリートを中心に広く支持されている。