掲載日:2023年06月12日  更新:2023年06月09日

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3 × 3 プロバスケチーム esDGz OTAKI.EXE

農業とスポーツのデュアルキャリアで
大多喜町のまちづくりを支援

 大多喜町(千葉県)は、千葉県の南部に位置し、人口は約9,000人で、高齢化と人口減少が進んでいる。かつて国内有数の筍やお米の産地として有名だったが、人口の高齢化で耕作放棄地や放棄竹林が広がり、有休・荒廃の課題がある。その一方で、都心から車で約1時間半で、後背地には一宮・勝浦といったサーフポイントもあり、新たな産業を生み出すことによる人口増が期待されている。
 この大多喜町に、2021年秋、3人制プロバスケットボールチーム「esDGz OTAKI.EXE(エスディージーズオオタキエグゼ)」が創設された。所属するプロ選手が、デュアルキャリアとして、農林業やスクール事業にも取り組む形で、スポーツまちづくりが進められている。 遠藤勇一さんは、選手として2022年4月に同チームに入団。大多喜町に移り住み、株式会社JPF agriの社員として、農林業とスポーツの仕事に取り組んでいる。

 農林業の仕事は、主に2つある。1つは農業で、東京ドーム約2面分の田んぼを引き受け、農作業から販売業務までを行っている。米袋のパッケージも選手たちがデザインし、オンラインでの販売も行う。2つ目が竹林業で、秋に竹を適度に伐採することで、春に筍が収穫できるようになる。春は早朝から筍を収穫し、その日のうちに出荷までを終える。
 スポーツの仕事では、プロ選手の強みを活かしたスポーツスクール事業がある。地域の子どもたちへのバスケットスクールや、幼児の運動教室、学校体育の授業、高齢者の健康運動の指導など、幅広く携わっている。また、プロバスケットチームとしての活動は、5月から9月までプレミアリーグがあり、シーズン後も、各地での大会に出場していく。

 遠藤さんは、この1年を振り返ってこう話す。「農林業の仕事は、季節に応じて刻々と仕事内容も仕事量も変わり、特に収穫期には、スポーツの仕事との両立が難しく感じる時もあります。ただこれからも『大多喜町のヒーローになる』をコンセプトに、このチームが来てくれて良かったと思っていただけるように活動していきたいです。もちろんプロバスケチームとしても、多くの方に応援していただくことでスポーツビジネスとしての経済循環にも繋げて、大多喜町のスポーツまちづくりにも貢献していければと思います」

遠藤勇一さん esDGz OTAKI.EXE

大学では関東 2 部リーグに所属するチームでバスケットに打ち込み、インカレにも出場できました。卒業後はコーチの道に進もうと考えていましたが、デュアルキャリアで地域の課題解決に携われることに興味を持ちました。アスリートの新しいキャリアモデル、新しいスキームのスポーツまちづくりとしても、チャレンジしていきたいです

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