2016年4月から東京医療保健大学女子バスケットボール部のアスレティックトレーナーとして活躍する柳田尚子さん。
2017年からインカレ6連覇中の同部だが、就任当時は選手の中でもコンディショニングに対する意識はバラバラだったという。
「まずは選手やスタッフとのコミュニケーションを重視しました。
どの程度練習すると痛みが発生しやすいかなどを選手と会話しながら、コンディションの記録を取り続けました。
体力面だけではなく、精神面や戦術的なところも含めたコンディショニングの大切さを、コーチとともに啓蒙していきました」
そんな柳田さんがJATI-ATIを取得したのは、立命館大学スポーツ強化センターに赴任した2011年にさかのぼる。
JATIで学んだ内容は、トレーナー人生で迷ったときに立ち返る場所になっているという。
「体系化された内容を学んだことで、バイオメカニクスや栄養の計算方法など、自分の中で曖昧だったものが明確化されたので、そこを重点的に勉強し直しました。自分の得手不得手を把握する意味でも体系的に学ベて良かったです」
関西にいた5年間、JATIの学会を利用し、外部に発信する機会を設けていたという柳田さん。
当時主に見ていた柔道の知見をまとめ、階級ごとの特徴や活躍する人としない人の違い、どんな体力要素が柔道に必要かなどを発信していたという。
そんな柳田さんは、今後もトレーニング指導者に向けた発信を続けていきたいと話す。
「現場のトレーニング指導者に必要な能力は、外部とのネットワークづくりとともに、選手の状況・症状に合わせて誰にどんなサポートが必要かを見極める力です。トレーニング指導者だけでアスリートのコンディションサポートをするには限界があるので、コーチや医師、他専門家と連携していくべきだということを発信していきたいです」
JATI認定資格の種類と構成
資格保有者の主な職業
認定資格の特徴
1.科学的根拠に基づいたトレーニング指導
一般人からトップアスリートまで、あらゆる対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを証明する資格です。
2.Made In Japan 日本人のためのカリキュラム
国内の現場の専門家のニーズや意見を反映させて作り上げたものであり、日本の現状に即した極めて実践的な内容となっています。
3. 健康分野・スポーツ分野をひとつの資格で網羅
一般人の健康体力増進からトップアスリートの競技力向上まで、あらゆる対象や目的に対応できるトレーニング指導の専門家のためのスタンダードな資格です。
4.すぐれた技能や実績を証明する上位資格への道
上位資格は、すぐれた技能や実績を保持していることを社会に示す証明となります。
JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI) 東京医療保健大学女子バスケットボール部アスレティックトレーナー