掲載日:2021年06月06日  更新:2021年10月07日

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NEXT AWARD トレーナー・インストラクター オブ・ザ・イヤー 2009/2010

フォットネス業界の発展に力を注ぐ指導員を評定する「トレーナー・インストラクター
オブ・ザ・イヤー」がついに決定!各受賞者及びその活動内容を一挙紹介。

岡橋優子さん
Yuko Okahashi
株式会社メガロス スタジオアドバイザー。有限会社アスカ代表取締役。NPO法人スマイルボディネットワーク代表。社団法人日本フィットネス協会ディレクター。NPO日本Gボール協会理事。


Must Item
啓発本。とくに『しかくい心がまるくなる心理学』はとても分かりやすく参考になったもの。企業や人に寄り添うため、理解するために幅広く本を読みます。

高順姫さん
Sunhi Kou
株式会社東急スポーツオアシススーパーバイザー。社団法人日本フィットネス協会理事、ディレクター。NPO日本Gボール協会理事。大塚フィットネスプロスタッフ。ACSM/HFS。書籍やビデオの監修など多方面で活躍中。


Must Item
手帳。「このようにして、写真を印刷して貼り付けているんです。とても心が温かくなる瞬間ですね。スケジュール部分には、シールを必ず貼ります。心のゆとりもこれで管理できます」

チーフ・アドバイザー部門 対談 vol.02 安藤誉さん 村上理香さん

社員という立場からクラブを見守る安藤誉さんと、フリーランスの視点でインストラクターとクラブの関係を支えている村上理香さん。それぞれが置かれた環境からアドバイザーとしての仕事内容、そして求められている資質などを語っていただいた。

現場での問題解決の提案が今の仕事に繋がっていった

活躍してほしいと思える人材を見つけ、機会を与えてあげるのも私の仕事の一つ

―まずは、この業界に入ったきっかけからお話しいただけますか?
安藤
学生時代に行なっていた競技スポーツのためにウェイトトレーニングをしていたことが、そもそものきっかけかもしれません。それに加えて、当時の先生から大学の講義の補佐を依頼されて指導を始めることになった時、人に何かを教えることの喜びを味わい、そのままこの業界に入る決心をしたんです。

―人に教える素質を始めから持っていらしたような印象を感じます。
安藤
確かに、パーソナルトレーニングが今のようなサービス形態になる前から同様の活動をしたり、トレーナーのための指導などをよくしていましたからね。ただ、今のような立場を与えられたのは、ルネサンスに入り、自分の考えを発表する場を作って貰えたからなんですよ。
村上
私は幼少の頃からバレエや新体操を習っていて、もう運動はしたくないと思っていたんです。それなのに、気づいたらエアロビクスを指導したりしていて(笑)。そんな時、妊娠中に水中トレーニングと出会い、「これはスゴイ!」と思えたんですね。体にリスクがある人間でも取り組めるこのプログラムをもっと多くの人に伝えていきたいと感じたんです。

―その時、アドバイザーの仕事に興味をもたれたということですか?
村上
興味をもったというより、クラブ側に、もっとお客様に質の高いサービスが提供できる指導者の教育・育成のできるチームを作りたいと提案をしたんです。それが今の仕事に繋がっているという感じですね。

自分の役割を超えた仕事を常に意識することが大切

現場で感じた些細な不満が アドバイザーになろうと思った きっかけになっています。

―今のお二人の仕事には明確な作業内容の定義はあるのでしょうか?
村上
『ティップネス』ではアドバイザーが4名、それ以外にカテゴリーアドバイザーが6名とテクニカルトレーナーが18名ほどいます。私たちアドバイザーは、インストラクターとの契約の仕組み作りや報酬制度の提案などのほか、今ではたくさんの会議にも参加させて貰っているんです。信頼を置いて下さり、このような仕事を任せていただけることは大変ありがたいと思っています。その分、期待に応えたいという思いも強くなりましたね。マインドは社員だと思っています(笑)。

安藤
ルネサンスにはスタジオ系・アクア系のアドバイザーがフリーの方で30名ほどおり、社員でその役割を兼務している者も数名います。ジムエリアに関しては、営業部ごとにフィットネス関連業務の統括者が名います。アドバイザーの方々の熱意はすごいものがありますね。年回のアドバイザーミーティングは溢れんばかりのパワーで、これでもかというほどシナジーが生まれていると感じます。

―安藤さんの主なお仕事は?
安藤
トレーナーの知識面・技術面を含めた指導全般のスキルアップが主なところで、そのための企画や、実際にトレーナーの指導をすることもあります。それ以外にも、パーソナルトレーニングのウェブ予約システムの構築など、パーソナルトレーナーに関することにはすべてかかわっています。また私の持論ですが、人は活躍の場を与えられることでスキル
アップしていけると思うんですね。ですから、活躍して欲しいと思うトレー
ナーがいればプロジェクトに参画してもらえるように仕掛けるなど、常に機会作りを意識しています。

―では指導的立場を目指す方々にはどんな要素が必要だと思いますか?
安藤
難しい質問ですね...(笑)。自分を例に出すと、私は現場経験が長く、17年ほどいました。そうした環境の中で、指導技術を発展させ体系化するためにも、いつもお客様のためになることばかりを考えていたんです。ですから、すぐに目標を決めてキャリアパスを図るのではなく、自分には何ができるのかをじっくりと時間をかけて実践し、考え抜くことが大事なのではないかと思います。この考え抜くという作業は仕事を行う上での必須要素であり、またお客様の身に起こっている現象・事象の要因を探る目を養うことにもなるんですよね。

村上
企業とインストラクターを結ぶ仕事という意味では、現在活躍されている高さんや岡橋さん(P19-20)は本当にパイオニアだと思います。そうした方たちがいらっしゃらないと業界は大きくなりませんから。そうした考えのもと、ティップネスではアドバイザーを選ぶ際、対会社組織と、「どのようなコミュニケーションが取れるか」、「お客様目線で考える事ができるか」を、重点的に見るようにしています。そしてインストラクターのモチベーションを高めつつ、企業側も納得する方法を考えられる人が求められます。

―最後に、お二人の今後の展望をお聞かせください。
安藤
トレーナーの方々のスキルアップを支え、活躍の機会を増やしていくこと、また同じベクトルを持った方たちを集めていろんなプロジェクトを進めていきたいですね。そうやって会社の内側から、クラブ全体を成長させていきたいと思っています。

村上
私は、業界を盛り上げていくためにも各クラブのアドバイザー同士が手を結んで情報共有していく環境を作っていきたいと思っています。また最近、少しアドバイザーとして企業に目を向け過ぎていたので、今年は現場ともう一度しっかり向き合いたいと思っています。やはりインストラクターさんたちが気持ちよく働いてくださらないと、クラブは成り立ちませんからね。

安藤誉さん
Homare Andou
ルネサンス品質管理部 フィットネスグループ アシスタントスーパーバイザー。


Must Item
ノートブック。仕事の資料をはさみ、メモや企画をするためのブック。電卓も必需品。素材感にもこだわり、モチベーションがあがるアイテムを身につけます。

村上理香さん
Rika Murakami
ティップネスアドバイザー。MIZUNOアクアアドバイザー。STOTT PILATES公認インストラクター。自由が丘ピラティススタジオPYP主催。


Must Item
ビジネス本。経営やマネジメントは、仲間同士で独学で勉強します。大小様々な解決したいことのために、範囲は限定せず、何事にも取り組みます。

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