掲載日:2023年07月11日  更新:2023年06月15日

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重心を回転するように動かしながら自重で筋膜のラインにアプローチアニマルフロー®

アニマルフローは、「人間という動物の機能を上げる」ことをコンセプトにした自重エクササイズ。「アニマル=動物」という名称で、動物のような動きもあるが、あくまで「人間という動物」の動きにフォーカスして解剖学的に正しく動けるようになるエクササイズである。筋膜の流れに沿って、モビリティとストレングスを高めているアプローチで、パーソナルトレーニングやリハビリでの運動療法として活用が広がっている。

その特長について、日本初のアニマルフローマスターインストラクターとして、指導者育成にも携わっている高澤甚さんは、こう説明する。
「アニマルフローの最大の特長は、両手両足をついたクローズドキネティックチェーンの環境下で動き続けることです。各動きは筋膜のラインや筋サブシステムに沿って伸長や収縮が行われるようにつくられていることから、モビリティとスタビリティ、ストレングス、柔軟性やコーディネーションの向上に同時にアプローチできます。体幹の重心を回転するように3Dで動かしていくことで、多面的にキネティックチェーンの繋がりを活性化することができます」

エクササイズは「手首のモビライゼーション」「アクティベーション」「トラベリング」「フォームスペシフィックストレッチ」「スイッチ&トランジション」「フロー」という6つの要素で構成され、一人ひとりの身体の状態に合わせて、動きを組み合わせていく。

パーソナルトレーニングでの、機能改善からパフォーマンス向上のためのトレーニングに活用される一方で、身体の面を安定させた状態で行うヨガやピラティス、ウェイトトレーニングなどの補足エクササイズや、ウォーミングアップとして活用されることも多いという。
「トレーニングをしている人でも、重さの扱い方は知っていても、自分の身体を使うことをあまりしていない人は少なくありません。人間の運動能力(バイオモーターアビリティ)をストレングスや柔軟性だけではなく、すべての能力にアプローチすることは、怪我の予防や回復能力を高めるという点で重要です。アニマルフローでは、このような運動能力すべてを満遍なく高められることができるので、より安全に、快適に動ける身体に調整することができる、画期的なエクササイズです」

アニマルフローとは

米国のS&Cトレーナーのマイク・フィッチが、2010年に開発。これまでに46ヶ国約10,000名(日本には約600 名)の認定指導者がいる。フィッチ氏本人が、ストレングストレーニングで身体の張りや重さを感じるようになり、ウェイトトレーニングを辞めて、パルクールやブレイクダンス、ハンドバランスなどを始めた。このトレーニングをヒントに、日常の身体機能を高めるトレーニングメソッドにまとめた。

高澤甚さん

Jin Takazawa Animal Flow Master Instructor
JUNGLE GYM代表
国内某スポーツクラブでトレーナー、インストラクターを 経験後、オーストラリアに留学。その後、サンシャインコー スト大学でスポーツサイエンス学士号を取得し、現地で パーソナルトレーナー、フィジカルトレーナーとして活動。 2011年7月にJUNGLE GYMを設立。“自然・ナチュラル″を テーマとして運動、栄養指導を行っている。

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