掲載日:2021年08月24日  更新:2021年08月24日

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NEXT AWARD 2019

フィットネス・トレーニング指導者の活動範囲を広げ、広く業界と社会に貢献する活動を称えるネクストアワード『トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー』2019の受賞者が決定!
フィットネス・トレーニング分野で高い価値を生み出している各受賞者の活動内容を紹介する。

トレーナー部門
最優秀賞
郡 勝比呂さん
株式会社ジムフィルード 代表取締役CEO

インストラクター部門
最優秀賞
小林実登さん
株式会社 D-Revolutions
フィットネス事業部 トッププレゼンター

プログラムディレクター部門
最優秀賞
松栄 勲さん
身体療法家、スポーツトレーナー

トレーナー部門 最優秀賞 郡 勝比呂さん 株式会社ジムフィルード 代表取締役CEO

「遊ぶように鍛える、大人の部活動」をコンセプトに、郡勝比呂さんが展開するジムフィールドは、2018年1月に1号店をオープンして以来、直営2店舗とフランチャイズ展開により、2020年1月時点で14店舗を数えるに至っている。デジタルも駆使したオリジナリティの高いマイクロジムのビジネスモデルを築き、トレーナー部門最優秀賞に輝いた。

スピーディな店舗展開を実現するビジネスモデル

郡勝比呂さんが経営するジムフィールドは、2年間で14店舗に拡大し、さらに3店舗の出店が決まっている。日本でも増えているマイクロジムの中でも、異例の速さの店舗展開を実現しているが、その主な要因として、パーソナルとグループプログラムのハイブリッド構成のビジネスモデルと、デジタルテクノロジーを活用した運営効率化、そして「遊ぶように鍛える、大人の部活動」をコンセプトとした高い体験価値が挙げられる。

まず、ビジネスモデルについて。ジムフィールドでは「パーソナルトレーニング」を軸にマーケティングを進めているが、料金体系は、月会費制をとっている。基本とする利用スタイルは、月会費5,000円と、月1回以上のパーソナルトレーニングセッション利用(1時間6,000円~)で、月あたりの客単価は11,000円以上。パーソナルトレーニングは、セミプライベートに対応しており、2人でのセッションで1人4,000円、3人のセッションで1人3,000円など、一緒に受ける人数が増えるほど1人あたりの費用は安くなる。最大6人(1人2,000円)まで対応している。この料金体系をとることで、パーソナルトレーニングとグループセッションの価値を組み合わせて高い顧客価値が提供できるとともに、経営的にも、パーソナルセッションの時間あたりの売上を高められることになる。

パーソナルトレーニングについては、初回体験レッスン時にカウンセリングを行うことで、各メンバーのニーズに合わせた質の高いプログラム提供を可能にしている。メンバーはトレーニングに慣れるにしたがって、知人を誘ってセミプライベートに切り替えていくとともに、月何回でも参加できるレズミルズのバーチャルグループトレーニングの利用も促して、トレーニングを継続する新たな楽しみを提供していく。これにより、運動効果も出やすく、継続へのモチベーションにもなっていく。ジムフィールドでは、こうした施策により、月間平均客単価5万円、年間継続率72.5%という安定した経営を実現している。

一方で、デジタルテクノロジーを活用した運営効率化で、利益率も確保しやすい運営体制を敷いている。デジタルの活用は、見込み客への販促アプローチからスタート。公式サイトとSNSを活用して、「パーソナルトレーニング」を訴求して、オンラインで体験利用を受け付けている。会費決済やパーソナルトレーニングの予約決済、グループトレーニングの予約もオンラインで受け付け、エントランスにはスマートキーを設置して、決済状況と連動してジムに入館できるようにしている。

デジタルを活用したオペレーションにより、トレーニング指導以外の人件費を削減するとともに、カウンセリングでの各種測定にもデジタルを活用、グループトレーニングはレズミルズの動画レッスンを活用するなど、人によるサービスを絞り込むことで、人材育成もスピーディに行えるとともに、サービスクオリティの平準化も実現している。

体験価値の肝となる人材の育成も、パーソナルトレーナーとしての業務に絞り込むことで、7日間という短期間で行うことを可能にしている。この研修期間では、パーソナルトレーナーとして必要なスキルから、グループ指導の練習、デジタルを活用した集客と定着施策など、マイクロジム運営経営までが学べる。ジムフィールドでは「ハイブリッドトレーナー」になることを推奨しており、各種グループ指導経験者や、ヨガ・ピラティス、治療家、栄養士、看護師などにも、ジムフィールドでトレーナーとしての力もつけることを勧めている。自身の強みも活かした指導サービスが提供でき、指導者としてのキャリアも積めることになる。

経験にレバレッジを効かせる

こうしたジムフィールドのビジネスモデルは、郡さんのフィットネス業界におけるキャリアとともに築き上げられてきた。スタートは、大手フィットネスクラブのアルバイトスタッフ。大学進学を目指して浪人中に、雪山にアルバイトに行ったときに、スノーボードインストラクターのカッコ良さに魅了されたことがきっかけとなっている。その後、当時は30倍ほどあったという高い倍率の中、アルバイトスタッフの選考に合格し、トレーナーとして働き始める。間もなく、日本に上陸したてのボディパンプのインストラクターとなり、その後レズミルズプログラムを数々担当。関西屈指の人気インストラクターとして活躍するようになる。その後、同チェーンでパーソナルトレーニングが導入されることになり、研修2期生としてパーソナルトレーナーとしてもデビュー。グループ指導での人気にレバレッジを効かせて、パーソナルトレーニングでも間もなく売れっ子に。

クラブでパーソナル指導をしている中で、「ほかのメンバーの方々に気をつかいながらでは、十分な指導サービスが提供できない」と、当時導入されたばかりのTRXを使って、それまでデッドスペースだった階段の踊り場のような場所を、自身のパーソナルトレーニング専用エリアとして整備。これが現在の、畳一畳あれば行えるトレーニングスタイルの原型となった。

小さなスペースで高いパーソナルトレーニング収入が得られるようになったことから、独立を決意。クライアントの一人が、ガレッジをトレーニングルームに変えたいと人工芝を敷いたことをきっかけに、裸足でのトレーニングを推奨。足裏の感覚受容器が刺激され、運動の副次的効果が得られることにも繋がった。これが、現在のジムフィールドの施設モデルの原型となっている。

想像力と行動力の源泉

こうして、自身の時々の体験と工夫から、現在のジムフィールドのビジネスモデルと運営体制を創り出してきた郡さんだが、その原動力は、20代の頃の失敗経験にあると話す。

小さい頃から好奇心旺盛で、「やってみないと気が済まない」気質から、様々なスポーツにチャレンジし、吹奏楽部や文化祭でも中心的な立場で、気づけばチームで何かをつくり上げるプロデューサー的な役割を果たしてきた。

社会人になっても、フリーランスとしてフィットネス業界で活躍する傍ら、様々な業界の様々な業務を経験してきた。その一つとして、ある投資用の金融商品の販売に携わることになり、一口200万円以上の商品を、自らの営業力で100口以上を契約、2億円を売り上げる。だが後に、その投資案件が詐欺だったことが分かり、一営業担当だった郡さんにも責任が降りかかった。郡さんはその時、経済的負担よりも、多くの人に迷惑をかけてしまった心理的負担を大きく感じ、以来「目先の利益は追わない」ことを信条としながら、自身の創造力と行動力を活かす活動を続けてきている。

郡さんの目下の目標は、ジムフィールドを、1,000店舗に増やすこと。初期投資500万円ではじめられるジムのフランチャイザーとして、成長を加速させつつある。

「ジムフィールドの展開は、運動のインフラ整備だと考えています。運動が続けられる場所を全国につくって、多くの人に運動に参加していただくことで、運動から様々な付加価値が得られることを伝えていきたいです。ジムフィールドではデジタルも活用していますが、あくまで人を動かすのは、人の温もり。人との繋がりで運動が続けられる場所を全国に広げていきたいです」

郡勝比呂さん Katsuhiro Kohri
1万人のカラダを変えた健康美をデザインするハイブリッドパーソナルトレーナー。ベストボディ・ジャパン2013日本大会のファイナリストの実績を持ち、現在はオフィシャルジャッジとして全国のコンテストの審査員を務める。大手フィットネスクラブにて17年間勤務したのち、その経験と実績を元に、独立開業。5年で全国に30店舗のマイクロジムを手掛け、パーソナルトレーナー200名を育成したのち、現職。月間3,000万人が利用する生活情報サイト『AllAbout』オフィシャルガイドとして総合ランキング1位を獲得。企業向けのセミナーや講演、執筆、メディア出演も多数。資格にACSM-HFS、Reebokboks公認トレーナー、JFTAファンクショナルトレーナーなど。

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②VRシステムを使ってスペースと時間を有効活用。顧客満足度を劇的にアップ。

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